以前から話題になっていた「VAIOスマホ」の詳細が明らかになりました。名称は「VAIO® Phone」となり、価格は一括5万1,000円(税抜)と、スペック面からしてみるとかなり割高な端末となりました。
スペック一覧
型番 | VA-10J |
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OS | Android 5.0.2 (32bit) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 クアッドコア 1.2GHz |
液晶 | 720×1280HD, TFT IPS LCD, 5インチ |
内部ROM/内部RAM | ROM16GB / RAM2GB |
外部メディア規格/最大容量 | microSD/64GB |
SIM タイプ | マイクロSIM |
ネットワーク周波数帯(4G/LTE) | Band1(2100MHz) / Band3(1800MHz)/ Band19(800MHz) |
ネットワーク周波数帯(3G) | Band1(2100MHz) / Band19(800MHz) |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n 準拠 |
Bluetooth | version 4.0 |
カメラ | 【メイン】1300万画素 【サブ】500万画素 |
バッテリー | 2,500mAh / 取り外し不可 |
サイズ 幅(W)×高さ(H)×厚さ(D) | 約71.3 × 141.5 × 7.95mm |
重量 | 約130g |
備考 | 「この製品は日本通信株式会社製です。VAIO株式会社がデザイン監修をしています。」と公式サイトに記載がありました。 |
筐体のデザインは、台湾で発売されているパナソニックの「ELUGA U2」(約3万円)と同じですね ↓
VAIO Phoneは背面がガラスになっており、高級感のある作りになっているそうなので、多少の違いはあるみたいですが…。
VAIO株式会社がデザイン監修しているとはいえ、あまりVAIOの価値がない気がします。
感じたこと
第一印象は「高い!」でした。
現在販売されている格安スマホよりもスペックは良い箇所もありますが、SoCは「Snapdragon 410」となっており、Ascend G620Sやfreetel priori2 LTEと同じものとなります。 解像度も720×1280 HDとなり、Blade Vec 4GやZenFone 5などの現行の格安スマホと変わりませんね。これで5万1,000円(税別)は、かなりブランド力を意識した価格設定だと感じました。
スペックなどで良いと感じる点は、「Android 5.0 Lolipop」「ROM:2GB」「バッテリー容量:2500mAh」「カメラ:1,300万画素/500万画素」ぐらいでしょうか。でも価格面からすると、これ以上にスペックアップしてほしいところですね。
比較対象としては、Huaweiから発売されているSIMフリースマホ「Ascend P7」よりも少しスペックが劣る形です。Ascend P7は、CPUがクアッドコア1.8GHz、解像度が1080 x 1920(FHD)となっており、VIAO PHONEよりもスペック面で勝っています。
Ascend P7は、800MHz帯に全く対応していないとはいえ、価格は2万9800円 (税別) となっています。明らかにVAIO Phoneは、市場価格よりも割高に設定されていますね。個人的にはVAIO Phoneで5万出すならば、Ascend Mate 7を買います(笑)
販売店はどこ?
イオンモバイル
イオンモバイルで一括の場合、税別で4万8,000円、税込で5万1,840円となっています。
販売先はこちら ↓
イオンモバイル
ビックカメラ
ビックカメラでは、税抜で5万1,000円、税込で5万5,080円となっています。ポイントが10%(5,508ポイント)還元となります。
販売先はこちら ↓
VAIO Phone – ビックカメラ.com
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラではビックカメラ同等に、税抜で5万1,000円、税込で5万5,080円となっています。ポイントが10%(5,508ポイント)還元となります。
販売先はこちら ↓
VAIO Phone ヨドバシカメラ
格安SIMと価格の関係について
パッケージのb-mobileは「高速通信量1GB+音声プラン」で月額980円、「高速通信量が無制限+音声プラン」で月額1,980円となっています。
この2プランの月額料金は、「VAIO Phone専用」に安く設定されています。普通なら「高速通信量が無制限+音声プラン」の場合は月額2,780円なので、VAIO Phoneとセットの場合は、月800円安い設定になっています。
もし2年間使うとするならば、800円 x 24ヶ月 = 1万9,200円安くなり、これをVAIO Phoneの本体価格に反映すると、実質本体代は3万1,800円になります。なので2年間ぐらい使うとVAIO Phoneもスペック相当の値段かなと思えます。
ただ、VAIO Phoneを検討している方が、一番のネックになるのは「b-mobileを2年間も使うのか?」ということではないでしょうか。もし格安SIMがIIJmioなど優良なMVNOであれば、端末を実質安くするため(妥当な価格にするために)に2年間契約していても苦ではありませんが、b-mobileと聞くとどうも評判が悪く、あまり使いたくないと思う人が多いのではないでしょうか?
また、今現在では「高速通信量が無制限+音声プラン」が月額1,980円は、MVNO業界で最安値かもしれませんが、格安SIMは値下げ競争も激しいので、そのうち他MVNOが「1,980円以下のプラン」を出す可能性もあります。すると逆に割高になっていましますよね。
SIMカードに関しては、IMEI認証によるロックがあり、このSIMはVAIO Phone以外では使えないようです。VAIO Phone自体はSIMフリーなので、IIJmioなどのSIMを使うことができます。
b-mobileのプランは、音声プランとなりますが、縛りはなく解約はいつでも可能(違約金もない)のようです。
VAIO Phoneとセットの場合は、b-mobileの各プランの月額料金を一般的な月額料金よりも安く設定することで、実質端末代が安くなるという、言ってみればキャリアの毎月割のような形でのサービスとなっており、ユーザーが求めているものではないと感じました。
まとめ
VAIO Phoneは持ちやすそうとはいえ、デザイン面ではちょっと失望感の方が大きく感じました…。それに加えて、スペックの割に価格の高さがネックです。
VAIO Phoneを買うぐらいであれば、ZenFone 5やBlade Vec 4Gなど、現行の格安スマホを検討してみた方が良いでしょう。また、ZenFone2など新しいSIMフリーLTE端末が続々と出てきそうな気がするので、もうしばらく待ってみるのもいいかもしれませんね。
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