ASUSが4月20にZenFone 2の発表会を行い、価格や発売日、国内投入されるモデルなどを発表しましたね!
さて皆さん、発表された価格やモデルをどう思いましたか?
予想よりも安い端末になったでしょうか?
ほとんどの方は、予想よりも高いと感じたのではないでしょうか?
今回、国内に投入される端末は「Z551ML」シリーズで3モデルのみになりました。
3モデルは下記の通り。全て税別表示。
- メモリ2GB / ストレージ32GB, Atom Z3560 モデル ・・・ 35,800円
- メモリ4GB / ストレージ32GB, Atom Z3580 モデル ・・・ 45,800円
- メモリ4GB / ストレージ64GB, Atom Z3580 モデル ・・・ 50,800円
最安で35,800円(税別)からと、ZenFone 5の時と比べてかなり高くなった印象です。スペックはZenFone 5と比べると大幅に良くなっていますが、それでも国内価格は高く感じます。台湾版と比べても割高な価格設定になっており、国内販売はかなり「強気な価格設定」にしたと感じました。
台湾ではNFCなしで、液晶の解像度を下げたり、CPUを下位モデルを使ったZE550MLやZE550CLがあります↓
台湾で発売されている「Z550ML」や「ZE550CL」など、「Z551ML」よりも低スペックの端末は日本市場に投入されず、高スペックな端末だけで日本市場を攻めていくようです。
スペックが良いのは嬉しいのですが、国内投入されるSIMフリー端末にユーザーが求めているものがハイスペック並の端末かどうかという点で疑問が残ります。できれば、「ZE550ML」や「ZE550CL」も国内で販売してほしかったところです。下位モデルなので、価格もそれなりに抑えることができたのではないでしょうか。
スペックを確認!
では、国内投入される「Z551ML」のスペックを見ていきましょう。
型番 | ZE551ML メモリ 2GB ストレージ 32GB バージョン |
ZE551ML メモリ 4GB ストレージ 32GB バージョン |
ZE551ML メモリ 4GB ストレージ 64GB バージョン |
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OS | Android 5.0 (Lollipop) | ||
CPU | Intel Atom Z3560 1.8GHz クアッドコア | Intel Atom Z3580 2.3GHz クアッドコア | |
メモリ | 2GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 64GB |
液晶 | 5.5インチ、1920 x 1080 Full HD、IPS、表面にGorilla Glass 3を採用 | ||
SIMスロット | デュアルスロット。 (片方はGSMのため、国内利用はできない。) |
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LTE(FDD-LTE) | 2100MHz (B1) , 1900MHz (B2) , 1800MHz (B3) , 700/2100MHz (B4) , 850MHz (B5) , 800MHz (B6) , 900MHz (B8) , 1700MHz (B9) , 800MHz (B18) , 800MHz (B19) , 700MHz (B28) | ||
3G (W-CDMA) | 800MHz (B6) , 850MHz (B5) , 900MHz (B8) , 900/1900MHz (B2) , 2100MHz (B1) | EDGE/GSM | 850/900/1800/1900 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) | ||
Bluetooth | version 4.0 | ||
GPS | GPS / GLONASS(ロシア) / BDS(中国) / QZSS(日本) / SBAS | ||
NFC | ◯ | ||
カメラ | 前面 500万画素 背面 1300万画素 |
||
バッテリー | 3000mAh | ||
サイズ | 152.5mm × 77.2mm × 3.9mm ~ 10.9mm | ||
質量 | 170g | ||
備考 | 文字入力ソフトに「ATOK」を採用。 急速充電に対応。 |
サイズを見てみると、ZenFone 5より多少大きなサイズになっています。ZenFone 5が5インチ、ZenFone 2が5.5インチとなります。画面が大きくなった割には端末自体はそれほど大きくなっていません。画面占有率が上がって、ベゼルが狭くなったことを表していますね!
ZenFoneの良いところは、対応周波数の多さです。ZenFone 2ではLTEが700MHz(B28)にも対応しています。700MHzは2015年からドコモとauで運用予定となっています。国内販売していて、700MHzに対応しているSIMフリー端末は、ZenFone 2が初ではないでしょうか。
ZenFone 5では、au系MVNOが使用できませんでした。ZenFone 2で利用できるのか気になるところです。利用できれば、2100MHz、800MHz(B18,ブラチナバンド)に対応しているので、広い範囲でLTEが使えます。
メモリは2GB/4GB、Full HD、カメラも1,300万画素なので、文句なしの端末となりそうです。Xperiaのフラッグシップ機などではカメラが2,000万画素の場合が多いですが、中華スマホのフラッグシップ機は、軒並み1,300万画素を搭載しています。1,300万画素でも特に問題ないでしょう。
バッテリーも3,000mAhと大容量です。Xperia Z3は3,100mAhなので殆ど変わりません。本当にハイスペック端末と言ったところですね。
格安スマホではない!ハイスペック端末!
「性能怪獣」というキャッチコピーで登場した通り、スペック的にハイスペック端末となっており、国内投入されているSIMフリー端末でのライバルは、HuaweiのAscend Mate 7あたりではないでしょうか。
下位モデルのメモリ2GB版でも、ライバルはHuweiのAscend P7あたり(P7よりもantutuスコアは良いと思われる)で、他の格安スマホと比べるとスペックが高い端末です。
なので、格安スマホと呼べるような価格帯やスペックではありません。
ZenFone 5は、格安スマホとしては非常にバランスが良いスペックと価格でしたが、ZenFone 2で一気に価格が上がり、スペックも上がってしまいました。
通信費を安くするために、格安SIMで使用するための端末を探している方には、少し高すぎる端末となりました。
率直に感じた個人の意見として、MVNO向けユーザーに対しては、価格と性能は高すぎで、コストパフォーマンスのバランスが多少悪い気がしました。もう少しスペックを落としてでも、手頃な価格帯にしてもらえれば、MVNOユーザーも検討しやすかったのではないかと思います。特に台湾版で販売されている下位モデルが、国内投入されなかったことに残念です。
ただ、単純にハイスペック端末を探しているユーザーには、候補の一つとなりそうです。性能怪獣というだけあって、メモリ4GBとスペック面では抜群です。そして、スペックの割には割安感はある(他社なら7万以上のスペックではないでしょうか)ので、お手頃な端末となりそうです。
ハイスペック端末としては割安、格安スマホを期待していたユーザーには割高な端末となったと思います。