goo SimSellerで、モトローラ製のSIMフリースマホ Moto G(第3世代)が販売されています。
SIMフリースマホとしては、国内販売されているMotorola端末には現在Nexus 6がありますが、それ以外でのMotorola端末の国内販売を望んでいた人も多いのはないでしょうか?
まずは、スペックを確認してみましょう。
スペック一覧
Moto G 第3世代のスペックは下記の通り。
項目 | スペック |
---|---|
名称 | Moto G (第3世代) 海外では、Moto G (3rd gen.)やMoto G (2015)と表記 |
価格 | goo SimSellerで税別24,800円(税込26,784円) |
OS | Android 5.1.1 Android 6.0 Marshmallowにアップデート予定(2016年1月) |
SoC | Snapdragon 410 MSM8916 |
CPU | 1.4GHz クアッドコア |
ROM | 16GB |
RAM | 2GB |
ディスプレイ | 5.0インチ / 1280×720(HD)/ Gorilla Glass 3 |
カメラ(背面) | 1,300万画素 (CCT機能とdual-LED flashサポート) |
カメラ(前面) | 500万画素 |
LTE対応周波数 | 2100 (B1) / 1800 (B3) / 2600 (B7) / 900 (B8) / 700 (B28) / 2300 (B40) MHz |
3G(W-CDMA)対応周波数 | 2100 (B1) / 850 (B5) / 900 (B8) / 800 (B19) MHz |
GSM対応周波数 | 1900 / 1800 / 900 / 850 MHz |
SIMサイズ | microSIM x 2 |
SIMスロット数 | 2(両者LTEサポート、同時に1つのSIMスロットのみ利用可能) |
SD | micro SDHC / 最大32GB |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n (2.4 GHz) |
Bluetooth | 4.0LE |
防水 | IPX7 ※ 本機の防水性能はIPX7 に準拠しており、防水加工はされていません。水に長時間さらさないようにご注意ください。水深3フィート(1m)を超える水中に30分以上沈めないでください。 |
バッテリー容量 | 2,470mAh |
質量 | 約155g |
外形寸法(H x W x D) | 約142.1mm x 72.4mm x 6.1〜11.6mm |
Moto G(第3世代)は、ミドルレンジ端末の位置づけとなり、ライバル機として、ZenFone 2 LaserやP8Lite、FREETEL 雅(MIYABI)あたりでしょうか。
Andorid 6.0に対応予定!
まず何と言っても、Android 6.0 Marshmallowに対応する予定(2016年1月にアップデート予定)であることが、この端末を購入する理由の一つと言えるでしょう。
国内販売されているSIMフリー端末として、Nexusシリーズを抜きにすると、Android 6 搭載端末はこの「Moto G 第3世代」が初になると思います(もしかすると、他社がアップデートや新しい端末でAndroid 6搭載端末をだすかもしれませんが)。
特にOSアップデートには興味ない人もいるかもしれませんが、Android 6(Marshmallow)は、Andorid5(Lollipop)に比べて動作感が非常に軽くなっています。なので、Moto G(第3世代)でも動作が軽くなる可能性もあると思います。
また、日本向けのSIMフリー端末は、OSバージョンアップから対象外になることが多く、ほとんどの端末でアップデートが行われていません…(キャリア端末でもOSップデートは少ないですが…)
そう言った意味でもAndroid 6.0 Marshmallowにアップデートする予定はかなり朗報であり、メリットかなと思います。
余談ですが、先日、端末メーカーの方と会う機会がありました。その方がgoogle本社で聞いた話によると、Marshmallowはかなり気合いを入れているOSと言っていたそうです。
SoCはSnapdragon 410だけど、クロック数は1.4GHz
国内のSIMフリースマホでもSnapdragon 410(MSM8916)を搭載しているものがかなりの数あります。ZenFone 2 Laserやarrows M02、gooのスマホ g02などです。
ただ、Moto G (第3世代) は、SoCが同じSnapdragon 410でもクロック数が1.4GHzとなるようです。(ZenFone 2 Laserやarrows M02は1.2GHz)。
記載ミスかなとも思ったのですが、モトローラの公式サイトでも1.4GHzとなっていました。
で、「クロック差によるパフォーマンスの違いは?」と言うと、大差はなさそうです(1.2GHzと1.4GHzなので、元々大差はないですよね)。
パフォーマンステストの動画があったので載せておきます ↓
AnTuTu Benchmark ver5.7.1で、24211のスコアとなっているので、クロック数が1.2GHzのものと比べると、若干良いスコアが出ている感じですが、とりわけ差はなさそうですね。
対応バンド(周波数)は要注意
そろそろ「周波数が…」なんていうことはやめてほしいところですが、Moto G(第3世代)はLTEのB19に非対応です。ドコモやドコモ系の格安SIMで使う場合、LTEのサポート状況はよろしくない状態となります。
LTE B19に対応していない国内販売のSIMフリースマホは現状でかなり少ないですね(最近では、honor 6 Plusぐらい)。なので、非常に残念です。
そして、3G(W-CDMA)のB6にも対応していないようです。
FOMAプラスエリアには、B6とB19がありますが、現状のFOMAプラスエリアはほとんどがB6となっており、B19に対応していても意味がないことがほとんどです。ただ、VAIO Phoneの事例のようにB19に対応していれば、B6の周波数の電波を掴める可能性もあるかもしれません。
また、B5(850MHz)が対応となっていますが、これはBand6を内包しているため、もしかしたらB6に対応しているかもしれません(内包しているから掴めるというわけではない)。これは実際に確認してみないと何ともいえないところではあります。
追記
販売しているgoo SimSellerさんに「B6対応してないけどFOMAプラスエリア使えるの?」的な質問をしてみたところ、
FOMAプラスエリアでの利用はできないとの回答が…。
と言うことで、周波数に関しては、かなり注意しておきたいところです。
都内であっても、LTE B19に対応していないと3G落ちする場面が多々あります(私も経験多数)。
またルーラルエリアなどでは、やはりFOMAプラスエリアに対応していないものは厳しいと思われます。
LTE B19も非対応、3G(W-CDMA) B6も非対応となると、分かっていても扱いづらそうですね…
正直な感想としては、周波数を日本向けにローカライズせずに、そのまま端末を日本に持ち込んだだけと感じました。国内で販売するならば、ちゃんとローカライズしてほしいところですね。
ただ、ワイモバイルで使うならば、周波数的にはバッチリです!
防水仕様は嬉しい!
税別24,800円の端末と、3万円以下にも関わらず、Moto G(第3世代)には防水機能が付いています。ただし、注意してほしいのは防水の仕様は「IPX7」となっている点。
例えば、防水機能を持っているSIMフリースマホのarrows M02ではIPX5/IPX8となっています。
これらの違いは、
IPX5 → 内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能する。
IPX8 → 常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能する。
IPX7 → 常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能する。
となっており、防水機能としては、arrows M02よりも劣るかたちとなります。
また、防水機能に関して注意書きで
本機の防水性能はIPX7に準拠しており、防水加工はされていません。水に長時間さらさないようにご注意ください。水深3フィート(1m)を超える水中に30分以上沈めないでください。
と記載されています。
なので、あまり防水だからと言って、過信しすぎると危険かも…
価格はgoo SimSellerで24,800円と良心的!
goo SimSellerでOCN モバイル ONEとセットで24,800円(税別)と価格的にはかなり良心的だと思います。
その理由として、海外(US)では同じ端末が$219.99($1 = 120円計算で約26,400円)となっているため。
海外では、サイト上で自分好みの色にカスタマイズできたりします。
その中でブラックとホワイトをgoo SimSellerで扱うような形ですが、為替レートからしても良心的な価格設定になっていると思います。
またライバルのミドルレンジ端末と同価格帯となります。
ZenFone 2 Laser、P8 Lite、Liquid Z530、Blade V6などの多くの競合端末があるので、対応バンドが悪い分、選択肢からは消えてしまうかもしれませんが、その分、Moto Gは防水仕様となっているので、どの端末を選ぶかは用途次第かなと思います。
(個人的には、対応バンドが悪い端末は基本的に手を出したくないですが…)
評判・評価はかなり良い!
海外での評判や評価は、かなり良いようでどのレビューサイトでも良い評価を得ていました。
これは期待できそうですね!
非常に分かりやすいレビュー動画(海外)があったので、貼っておきます ↓
また、国内ではブラックとホワイトの2色だけでの展開となっていますが、バックカバーなども海外同様に販売されると嬉しいですね。
バックカバーは海外では1枚$14.99、フリップシェルは$29.99で販売されています。
まとめ
端末自体は、非常に評判がよく、出来はかなり良さそう&良心的な価格に好印象です。
しかし、国内向け(ドコモ)に対応バンドがローカライズされていないところが残念。ワイモバイルで使ったりする人にはかなりオススメですが、ドコモのSIMで使う予定の人は自分の使用する場所などを考慮した方がよいかもしれません。
ポイントとしては、防水(IPX7)仕様なのに3万円以下と、他のミットレンジ端末と同価格帯で販売されている点だと思います。防水仕様などを重要視している人やサブ端末を探している人は、検討してみるとよいのではないでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2件)
まったくの無知で申し訳ないのですが、au系のSIMであれば問題なく使えるのでしょうか…?
遅くなってすいません…
au系のSIMは3GがCDMA2000という規格になっているため、使うことができません。ドコモやソフトバンクはWCDMAという規格になります。