【更新:2015/02/07】
不具合がアップデートでいくつか修正されました。それに伴い、記事内容を変更しています。
今回はCovia(コヴィア)「FLEAZ F4s」のレビューをしてみたいと思います。
発売直後に購入してずっと使ってはいるのですが、レビューしていませんでした。 今回は、良かった点や悪かった点などをまとめてレビューしたいと思います。
小型4インチと言うことで「通話専用」を目的として購入したのですが、通話用としては少し残念な端末です。
今までCoviaの端末は好きなものが多かったのですが、FELAZ F4sはメリットと感じる部分が少ないかなと思いました。メイン端末として使用するのではなく、予備やサブ端末として妥当な端末ではないでしょうか。
メリット!
メリット部分を紹介したいと思います!メリットは下記の通り。
サクサク動く!
チップセット(SoC)は、Broadcom製のBCM23550を積んでいますが、FLEAZ F5、FleaPhone CP-F03aなどと同じSoCとなり、動作感にモッサリ感があります。 しかし、FLEAZ F4sは解像度が低いせいかモッサリ感を感じません。どちらかと言うと、サクサク動く端末という印象です。
液晶が綺麗!
約1万円の端末ですが、WVGA(800×480)でIPS液晶となっており、綺麗な液晶です。色味は青寄りで、液晶下側からの光漏れ(個体差?)がありますが許容範囲です。
小型で軽い端末!
端末は、軽ければ軽いほどよいですよね!
重量は計測したところ約108gでした。とっても軽いですね!
GPSは「みちびき」に対応!
準天頂衛星(QZSS)の「みちびき」に対応しています。Coviaの端末の特徴の一つです。 GPSの精度・感度も良く、GPSは利点の一つだと思います。
デメリット!
では、デメリット部分を見ていきましょう!デメリットは下記の通り。
バッテリー容量が少ない
バッテリー容量が少なく、1350mAhの搭載となります。容量が少ない分、(当たり前のことですが)やはり電池切れが早いですね…。データ通信をよく使う人は、電池が1日持つことはないと思います。
しかし、通話専用としている人は、何日も電池が持つので、通話専用として使うのであれば全く問題ないでしょう。
タッチパネルの精度の問題
一般的にキャリア端末やプレミア端末、2万円代の格安スマホと比べると、タッチパネルの精度は劣ります。
マルチタッチは最大2点となり、約1万円の端末の品質と言ってよいでしょう。コストを削るためにも仕方ないことですよね。
特に、ピンチイン・アウトの動作をするマップなどでは変な方向に飛んで行く場面もありました。
しかし、全く使えないことはなく許容範囲で、約1万円の端末としては全く問題ないと思います。
同じような端末でfreetel priori2がありますが、priori2よりは若干使いやすい(精度が高い)と感じています。
感度に関しては、全く問題ないと思います。
タッチパネルの精度がもっと良い端末が欲しい場合、約2万円あたりの端末(マルチタッチが5点以上)のものを選ぶと良いと思います。
個人的には、FLEAZ F4sで十分実用性があるので、全く問題ないと思います。
一部アプリで操作ができない
一部のアプリで操作ができないものがありました。
上記のタッチパネルの仕様上の問題です。
水平に2点のマルチタッチする場合、シングルタッチと判定されるので正常な動作は難しいものがあります。
例えば、ピンボールゲームでは、ハネ部分を両方同時に動かす事ができませんでした(片方だけ動かすのは可能)。
水平のマルチタッチがシングルタッチの挙動になるのはタッチパネルの仕様です。これが改善することはないと思われます。こういった自体を避けるなら、マルチタッチが最大5点以上可能な端末を購入しましょう。
同価格帯のfreetel priori2もマルチタッチが最大2点となり、タッチパネルで同じような状況に陥る可能性があります(センサーの違いにより、priori2はピンボールは正常に動作しました)。
通話品質が悪い…
通話品質が悪く、少しガサついた音質です。
他の端末と比較すると確実に悪いと感じました。
しかし、全く聞き取れない訳ではなく、質が悪いだけです。安い端末なので、コストの関係上「仕方ないかなという印象」です。
ただ、約1万円のfreetel priori2と比べると、priori2の方がクリアで聞き取りやすく通話品質は良いと感じました。
通話をメインで端末を探すと、なるべく小さい端末が欲しくなるものです。
そういった意味でもFLEAZ F4sはジャストサイズな大きさだっただけに、通話品質が多少悪いのが残念でした。
通話を目的として、特に(通話音質の良い)キャリア端末から乗り換えを考えている人は、確実に悪くなると思うので注意したいところです。
カメラ画質が残念…
背面200万画素、オートフォーカスではなく、パンフォーカスのカメラとなり、撮影した写真はかなりボケます… 本当に「カメラ付いているだけマシでしょ?」的なレベルです。 QRコードは読み取れるが、認識させるのに一苦労する感じがしました。
不具合リスト
不具合がいくつかあったので、記載しておきます。また、個体差での不具合かもしれない点も記載しています。
【修正済み】電話が切れない
電話を終えようとした時に、近接センサーの反応が悪いのか、画面が真っ暗のままとなり通話を切ることができない。
私は、通話用にFLEAZ F4sを購入したので、これはかなり困りました。
電源ボタンを2回押すと通話が切れると、Coviaの公式Twitterで知りましたが、知らない人も多いと思います。
@akr98 大変お待たせして申し訳ありません。現状は会話中のタイムアウトで黒転した場合はパワーボタンを2回押さないと戻らないバグがありました。次回のファームで改善しておりますので、もう少々お待ち下さい。
— covia networks (@covia_net) 2015, 1月 9
現在、アップデートが来ています(一旦、アップデートが中止されている?)が、このアップデートで、バグは直るみたいです。
【情報更新】
最新アップデートで直っています。
電話を顔から離すと液晶画面が付くので、電話を切ることができます。ただ、相手が先に電話を切ってしまうと、画面が暗いままの時がありました。
とにかく電話が切れないことは、致命的だったのでこちらが修正されたことにより、実用性が高まりました。
アンテナピクトが数秒間立たなくなる(通信が不可になる)
もしかすると個体差の可能性が多いにあるのですが、一応紹介したいと思います。
いきなりアンテナピクトが立たなくなり、数秒間通信が出来ない状況になる時があります。そして、数秒後にはアンテナピクトが回復し通信が可能に。これを何回か繰り返す現象がありました。
一例として、画像を見てみましょう!
SIM1にドコモのSIM,SIM2にドコモ MVNOのSIMを挿入しています。
アンテナピクトが立っている状況から、いきなりアンテナピクトが立たなくなりました ↓
この時のシグナル強度を確認してみると、-83dBmと強度も全く問題ない状況です。しかし、アンテナピクトが立ってないことが画像から分かります。この状況だと通信ができませんでした。
その数秒後には、アンテナピクトが回復しました。シグナルが-95mBmと先ほどよりも少し悪くなりましたが、アンテナピクトが立っているのが確認できます。もちろん通信もできるようになっていました。
このように数秒間アンテナピクトが立たない状況になることがあり、この時通信が不可でタイムアウトになります。同じ場所にいると、何度か繰り返すので正直ストレスが溜まります。
ただ、どんな状況でも起こるわけではなく、電波が届きにくい場所にいると起こるような気がしています(実際には違うかもしれません)。同じ場所で他の端末&同じSIMを使っていて、アンテナピクトが急に立たなくなる現象はありません。なので、FLEAZ F4sだけの現象になります。
FLEAZ F4sの個体差なのか、ファームアップデートで直るのか現時点で不明ですが、一旦ファームアップデートを待ってみたいと思っています。 ファームで直らなければ、個体差として修理・交換に出す予定です。
このような報告が見かけないので、個体差なのかな…?
【修正済み】通話している際に、2〜5秒ぐらい途切れるときがある
これは、上記のアンテナピクトが不安定と関係しているのかもしれません。なので、これも個体差かもしれません。
先ほど紹介した内容と同じく、数分に何回かは通話が全く聞こえない状況になります。相手には聞こえているそうです。1回につき2,3秒ぐらい聞こえない状況になり、通話している間は何度も起こります。
同じ場所で、他の端末を使用している場合、このように電話が途切れ途切れになることはありません。これもファームアップデートで直らなければ、個体差としてCoviaに連絡したいと思います。
【情報更新】
最新アップデートで、修正された気がします。アップデート後に、この症状が起こったことが一度もありません。これもちょっと困っていた症状でしたが、直ったみたいでホッとしています。
液晶フィルムのサイズが合っていない
付属で付いてくる液晶フィルムのサイズが、FLEAZ F4sの液晶より少し大きく、浮く箇所ができてしまいます。私はすぐに捨てて、PDA工房のものを購入しています(PDA工房は液晶に貼った時に、周りに少し余白ができます)。
現在出荷されているものは、保護フィルムがジャストサイズになっているみたいです。買うところによっては、古いロットのものがあるかもしれません。
まとめ
個人的には、約1万円端末としては悪くない印象ですが、RAM:512MB、ROM:4GBとスペック的にも特別コスパが良いわけでもなく「値段なりの端末」と言ったところでした。
データ通信で使う場合、電池容量が少ないため1日持たず、使い勝手が悪く感じます。外部バッテリーを所持していないと不安です。音声専用として使うには、通話品質が良くない、(個体差かもしれませんが)途中で電話が途切れるので、できたら他の端末を選びたいと思いました。
そういった理由から、サブ端末や予備として購入するのが良さそうです。メイン端末で使うには、少しキツいかな…
Amazonでは、端末部門でランキング上位を維持しているほどの人気のようですよ!
コメント
コメント一覧 (1件)
随分前の記事ですので見ていらっしゃるかはわかりませんが…
とても気になったことが一つ
イヤホンで音を拾ったときにプツッ….プツッ…と等間隔でノイズが聞こえます。
このノイズが非常に鬱陶しく、音量を上げようが下げようが鳴り響き、音が厚い曲はまだいい方ですが、クラッシックなどの静かな曲では騒音と化します。
最初はイヤホンの故障かと思いましたが、他のイヤホンでも同じくノイズが聞こえるので本体に問題があるのではと。
個体差だとは思いますが一応こんなこともありましたよという報告でした。