au、UQモバイルから販売されいてるXiaomiの「Redmi Note 10 JE」をレビューしていきたいと思います。白ロムもかなり安くなってきて、エントリーモデルを探している人にはおすすめなのかどうか、メリット・デメリットを加えながらレビューしていきたいと思います!
「エントリーモデルのスマホを安く購入したい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
この機種を検討する最大の理由・メリットは「防水・防塵、おサイフケータイなどの日本仕様でありながら安い」という点に尽きるかと思います。
2022年4月現在、白ロムは約1万3000円前後で販売されています。
ここ最近はエントリーモデルのスマホも色々と選択肢が増えて、各個人の好みに合うものを選べばよいと思いますが、その中でもコスパがよく、なおかつ安い機種として「Xiaomi Redmi Note 10 JE」はおすすめかなと思います。
ただデメリットももちろんあるので、自分の用途にあっているかを見極めるのが重要です。なので、どのようなスマートフォンなのか詳しく解説していきたいと思います。
追記:MIUI13(Andorid12)へのメジャーアップデートが配信されました。このMIUI13にアップデートしてから基本UI動作が若干カクつくことが多く、もっさり感も増して、正直、MIUI12の時の快適さが失われたと思います…。
Xiaomi Redmi Note 10 JEのスペック詳細
Xiaomi Redmi Note 10 JEはKDDI網(au、UQモバイル)の専売モデル。元となるモデルはRedmi Note 10 5G(国内での販売はありません)。スペックなどに違いがありますが筐体は同じです。
Redmi Note 10 JE詳細スペックは下記の通り。
項目 | スペック |
---|---|
OS | MIUI 12.5 (Android 11) → MIUI13(Android12) |
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 480 5G |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | 約6.5インチ | 液晶 | 2400 x 1080 (FHD+) |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
メインカメラ | 約4,800万画素メインカメラ | F値1.79 |
マクロカメラ | 200万画素 | F値2.4 | 最短距離4cm |
前面カメラ | 約800万画素 | F値2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
センサー | 近接センサー | 周囲光センサー | 加速度計 | ジャイロスコープ | 電子コンパス コイン振動モーター | 赤外線 |
衛星測位システム (GNSS) | GPS: L1 | Galileo: E1 | GLONASS: G1 | Beidou |
SIM | NanoSIMのみ |
eSIM対応 | × |
5G | Sub-6:n28 / n77 / n78 ミリ波:対応なし |
LTE(4G) | B1/3/4/5/7/12/13/17/18/20/26/28/38/41/42 |
3G WCDMA | B1/2/4/5/6/8/19 |
GSM | 850 / 900 / 1800 / 1900MHz |
NFC / FeliCa | ◯ / おサイフケータイ対応 |
スピーカー | モノラル |
イヤホンジャック | ○ |
バッテリー | 4,800mAh |
急速充電・ ワイヤレス充電 | 18W 急速充電 |
防滴、防塵 | IP68 |
外寸 | 約163mm × 約76mm × 約9.0mm(最厚部約10.3mm) |
重量 | 200g |
カラー | クロームシルバー、グラファイトグレー |
パッケージ内容 | 画面保護シート(試供品)貼付済み / ソフトケース(試供品) / SIM取り出し用ピン(試供品) |
外観
特に外観に関しては記載するようなことはないですが、まあ、筐体はどちらかというと安っぽい印象はあります。オープン市場でSIMフリーとして販売されているXiaomi Redmi 9Tの方が安っぽい感じですが、エントリーモデルクラスの筐体という印象しかありません。
あと背面はすぐに傷つく感じなので、付属のスマホケースなどを使うことをおすすめします。(ちょっと打っただけですぐ傷になりました…)
動作感がなかなかよい → MIUI13でカクつくように…
Qualcomm Snapdragon 480 5Gは動作感も思った以上にさくさくです。正直、ライトユーザーであれば全く問題ないレベル。
ミドルレンジクラスと比べると感覚レベルでちょっとレスポンスが遅いかなと感じますが、この機種だけ触っていれば全く気づかないレベル。Snapdragon 480 5Gは思ったよりもできる子です。
Webブラウジング、LINE、YouTube、Twitter、インスタグラムぐらいはサクサクこなします。基本的に多くの人はこれぐらいのことしか利用しないのではないでしょうか。個人的にもこれぐらいしかアプリを利用しないので必要十分な感じだとかんじました。
ただ、ゲームなどのCPU処理、GPU処理が重いものは全く向いていません。もちろんお分かりだと思いますが、エントリーモデルのスマホなので性能に多くのことを求めるのはナンセンスです。
追記:Andorid12のMIUI13がアップデート配信されています。筆者もアップデートしてみましたが、UI動作(スクロールやスワイプなどの動作中)にカクつくことが多くなり、MIUI12の時のような快適さが失われました…。
もっさりというよりカクつくことが多いというのが本音で、エントリー機種であってもこの動作感は万人におすすめはしないかな…と思うほど。正直、現状はがっかり感が強いです。今後のアップデートで動作感の改善があるのかもしれませんが、現時点(MIUI13.0.4)では、動作感を理由におすすめはしません。
同じSD480を搭載したOPPO A54 5Gの方が現状は快適に動きます。
Xiaomi Redmi Note 10 JEのディスプレイは液晶!リフレッシュレートは最大90Hz
Xiaomi Redmi Note 10 JEのディスプレイは液晶ですが非常に綺麗です。ミドルハイレンジのOPPO Reno5 Aも液晶ですが、品質的には違いが分からないレベル。
エントリー機種でありながらリフレッシュレートは最大90Hzに設定可能な点もメリットの一つです。エントリー機種ではほほとんど60Hzしか対応していません。
カメラの傾向と写真画質
カメラに関しては撮れれば問題ないという程度に思っておくのが一番です。というのも、全体的にノイジーな写真でディティール感が甘い印象。それに加え、時々「え?なんでこんな色味悪いの?」と感じることもあります。
Xiaomiは彩度高めの絵作りの傾向ですが、Redmi Note 10 JEでもこの傾向が強く、AIモードオンにすると特に絵が破綻しているレベルになると感じるときが多くありました。
と、画質、色味の傾向などすべてにおいて「思い出や記録しておきたい写真を撮りたい機種ではない」と感じました。
まあ、エントリー機種のカメラはどのスマホでもあまり使いたいと思えるような感じではなく、Redmi Note 10 JEも同じような感じといったところでしょうか。
カメラは無音にはできない
Xiaomiの端末は国内仕様のものであっても、地域を日本以外に設定することでカメラのシャッター音を無音化することができます。しかし、Redmi Note 10 JEでは、地域を他の国にしてもカメラを無音化する設定がでてきません。
電池持ち
感覚的には至って普通かなという印象。すごく持ちがよいとは思わないですが、すごく持ちが悪いとも思いません。電池持ちの感じ方は人それぞれなので、なんとも言えないところですが、エントリークラスのスマホで比べるとバッテリーも4,800mAhと大容量ですし、比較的に電池持ちは良い方の機種だと感じます。
個人的には1日は確実に持つレベルでした。
スピーカー、イヤホン、Bluetoothコーデック
Redmi Note 10 JEのスピーカーはモノラル仕様です。イヤホンジャックは端末の側面上に付いています。
対応しているBluetoothコーデックはLDAC、aptX-HD、aptX、AAC、SBCでした。
LDAC、aptX-HDに対応しているので基本的に高音質で再生可能ですが、aptX Adaptive、aptX TWS+には非対応となるのでこれらのイヤホンを利用している方は留意してください(aptXでの接続となります)。
防水・防塵はIP68で最高クラス
ミッドレンジクラスには防水・防塵がしっかりしているものが多い印象ですが、エントリークラスの機種で防水・防塵を実現している機種は少ないです。ARROWS Be(We)シリーズやGalaxyの廉価版であるA21などしかありません。
Xiaomi Redmi Note 10 JEでは防水・防塵がIP68とスマホの中では防水・防塵の性能が最高レベルです。ちょっとした雨や水に濡れても全く問題ないでしょう。
【メリット】おサイフケータイ、タッチ決済に対応!しかし、一般的な仕様とは異なり切り替えが必要。また色々と仕様がめんどくさい
オープン市場モデルSIMフリーで、おサイフケータイに対応しているエントリークラス機種が無いのが現状です。
追記 2022年4月17日:XiaomiからRedmi Note 10Tが2022年4月26日に発売されます。エントリーモデルでありながら、おサイフケータイや防水・防塵IP68となっています。
エントリークラスで対応しているものとなれば、キャリア販売のスマホ程度でGalaxyシリーズやarrowsシリーズなどです。
Xiaomi Redmi Note 10 JEはおサイフケータイが利用できるのでメリットとはなります。が、Galaxyやarrowsのようにすんなりおサイフケータイが使えるわけではないのです…。
これはXiaomiのスマホに言える特有の問題ですが、おサイフケータイでIDなどでの決済とVISAタッチでの決済をそのまま使うことができず、「NFCのセキュアエレメントの位置」の設定を利用するものに変更してあげる必要があるのです。
ということで、おサイフケータイが利用できるのはメリットですが、この切替作業が必要なのがデメリット。
使う時にいちいち切り替えるのもめんどくさいし、切り替える行為自体がおサイフケータイやタッチ決済の意味がありません。決済しようとしている時にわざわざ切替えてもたつく行為はしたくないですよね。
なのでRedmi Note 10 JEでは、おサイフケータイかタッチ決済かのどちらか一方だけしか使わないようにするというのが、最善解かなと感じます。
朗報としては、2021年11月下旬からMi 11 Lite 5Gにアップデートが配信(MIUI 12.5.6)されており、これを自動に設定することができるようになりました。なので、この機種でも今後のアップデートで自動に設定できるようになると思われます。
追記:Redmi Note 10 JEでも自動で切り替えができるようになりました。
【デメリット】SIMフリーでも回線はau網だけだと思った方がよい。ソフトバンクの主要周波数には非対応。ドコモの800MHz帯はMFBIで可能か
Redmi Note 10 JEはSIMフリーですが、KDDI網のauとUQ モバイルの専売スマホです。そのためドコモやソフトバンクの周波数の一部は対応していません。
ドコモ、ソフトバンク網に関してはLTE B19、B8に対応していないため、多くの場面で電波を失うことが多いと予想でき個人的には全くおすすめしません。
しかし、Band26はドコモで利用されているBand19を内包しています。なので、Band26が対応しているとドコモではBand19に対応していない端末でも800MHz帯をBand26で通信してくれたりします(MFBIという)。保証はありませんが、Band26で問題なく使える可能性はあると思います(当方は未確認。確認出来次第追記します。)
楽天モバイルの周波数 LTE B3には対応しており、楽天モバイルの国内ローミングはau網なので楽天モバイルで利用するには周波数に関しては問題ありません。また、Xiaomi端末で起きている楽天モバイルでのWi-Fi非通知問題はこの機種では回避されています(後ほど詳細記載)。
なのでRedmi Note 10 JEを使うなら、KDDI網のSIM(povoや格安SIM含む)か、楽天モバイルだけでの利用がおすすめです。ドコモに関しては自己責任で…。
Xiaomi Redmi Note 10 JEで楽天モバイルを利用するWi-Fiオン時に。Rakuten Linkアプリを使っても、通話の相手側に電話番号が通知される!
ほとんどのXiaomi端末では楽天モバイルと相性が悪く、Wi-Fiオンの時にRakuten Linkアプリを利用して通話をすると相手側に非通知で電話をかけることになる事態が発生しています。非通知から電話がかかってきたら多くの人は警戒しますよね?
昨今、Rakuten Linkのアップデートにより「通話時に優先的にLTEに接続する」という設定項目が追加されました。そのため、多くのXioami端末でこの非通知問題は解決かと思われました。
しかし、「通話時に優先的にLTEに接続する」をオンにしていても、LTE回線に切り替える条件が厳しすぎるためか、「LTEネットワークが不安定のためWi-Fiに切り替えました」と強制的にWi-Fiのまま利用する事態に陥ることが多々あり、全く問題を解決できていません….
詳しくは下記を参照してください。
ということで、未だにほとんどのXiaomi端末では、Wi-Fiオン時の電話で非通知になってしまいます。
そんな状況ですが、Redmi Note 10 JEこの問題を回避しており、全く問題ありません。Wi-Fi接続で通話となっても相手側にしっかり番号が表示されます。
追記:MIUI13でも確認しましたが、問題なくWi-Fiがオンの状態でも相手側に番号が表示されています。
Redmi Note 10 JEがWi-Fiの時にRakuten Linkアプリで通話発信します。「LTEネットワークが不安定のためWi-Fiに切り替えました」となり、そのままWi-Fi接続のまま発信しますが、相手側には電話番号がしっかりと表示されています。
これは楽天モバイルユーザーには歓喜ですね!
広告は表示されない?
Xaomiの純正アプリには広告が表示されることで有名です。詳しくは下記を参照してください。
しかし、Redmi Note 10 JEでは広告が表示されない模様です。
一例ですが、上記の画像のようにRedmi Note 10 Proで表示されている赤枠の広告表示がRedmi Note 10 JEでは削除されています。
ただ、広告表示をオン・オフ切り替えるための「トグルボタン」は残ったまま。なので、現状広告表示がないだけで今後表示されるということもあるかも?
KDDI網の専売モデルとうことで、XiaomiのカスタムOSであるMIUIは専売モデル用にカスタムされて、このあたりはしっかりと対応したのかもしれません。
デュアルアプリ、セカンドスペースはなし
デュアルアプリ、セカンドスペースといったここ最近流行り?の機能は削除されています。オープン市場のSIMフリーでエントリーモデルのXiaomi 9Tではセカンドスペース機能は省かれていますが、デュアルアプリ機能は存在します。
残念ながら、Redmi Note 10 JEでは両機能共に削除されているようです。
Redmi Note 10 JEのメリットとデメリットは?
- 白ロムの価格は破格、約1万3000〜1万6000円前後で購入可能
- 防水・防塵がIP68、スマホの中で高水準
- おサイフケータイ対応
- Xiaomi端末だが純正アプリで広告表示はされない
- 楽天モバイルが問題なく使える(ただし、通話は非通知になることがある)
- SIMフリーだか周波数はauまたは楽天モバイルぐらいしかおすすめできない。ドコモ、ソフトバンクのプラチナバンド非対応。
- 200gと若干重い
- SIMはシングルスロット
- カメラはシーンによって落差が激しい(ほとんど使わない人向け)
- Xiaomi端末では一定の設定でカメラを無音化できるが、このスマホはできない
- デュアルアプリ、セカンドスペースはなし
- MIUI13へのアップデートで動作感が悪くなった
エントリークラスのスマホで多くのことを求めるのはナンセンスですが、想像以上に国内仕様に仕上がっており、デメリット部分が許容できるならば、個人的にはおすすめできる一台になると思います。
なんと言っても白ロムで1万3000円前後で購入できてしまいながら、防水・防塵、おサイフケータイありとエントリーモデルのなかでもなかなかのコスパの良さ。デメリット部分が許容できる方にはエントリー機種の第一候補になることは間違いないでしょう。
Xiaomi Redmi Note 10 JEのまとめ。ライトユーザーで条件が合えばかなりオススメ!
正直な感想として、思ったよりもよくできてると思います。Xaiomi端末は広告表示など一部のユーザーには使いたくないと思わせるような要素があったりしますが、そのあたりがうまく削除されていたり、MIUIもグローバルモデルとは若干異なります。本当に日本向け、KDDI網の専売モデルとして完成度はなかなか高いと感じました。
エントリーモデルということでスペックは低いですが、ライトユーザーであれば必要十分すぎるという印象も強く残りました。Xiaomiは「ハイエンドをコスパよく、他社よりも割安」という印象で人気がありますが、個人的にはエントリーモデルもなかなかおすすめです。MIUI13へのアップデートで動作感が悪くなったと感じますし、現在、万人向けではないですが、ライトユーザーであれば、問題なく利用できると思います。
日常生活でほとんどスマホを使わない方などに、安くてうってつけのモデルだと思います。防水・防塵、おサイフケータイと、日本市場で重要視されている要素も盛り込んであるRedmi Note 10 JEが白ロムで1万3000円前後は、本当にコストパフォーマンスがよいと思います。
KDDI網、楽天モバイル網を利用する人はぜひ検討してみてください。
特に楽天モバイルが周波数的にも相性も問題なく使えるXiaomi端末は(個人的に知っている限りは)これだけです。楽天モバイル専用の機種としてもいいかもしれませんね。
かなり安いエントリーモデル。白ロムでも手に入りやすい
au、UQモバイル専売モデルなのでこの機種はauかUQモバイルで購入するか、中古スマホ販売店などが新品同様として販売している白ロムを購入するというのが一般的です。
現在、Redmi Note10 JE XIG02の白ロム価格は約1万3000円前後です。この後レビューで解説していきますが、ほぼ全入りスマホでこの価格は非常に魅力的で、エントリーモデルのスマホの中でもコスパがかなりよいと感じます。
また、メルカリやPayPayフリマで購入するのも一つの手ですが、個人的に白ロムを購入する場合、通信規制や赤ロム保証がある店舗での購入がおすすめです。
有名どころではイオシスさんがしっかりとネットワーク利用制限を永久保証しています。その他、楽天市場やYahoo!ショッピングで販売されている白ロムでもしっかりと保証されているところもあるので探してみるとよいと思います。
特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは大量にポイント還元があるキャンペーン時を狙えば、かなり安く手に入れることができます。そのようなタイミングを狙うのが最安値になるのでおすすめですよ。
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