Google Pixel 6 / 6 Proが2021年10月20日午前2時からの発表会で発表、予約受け付けを開始しました。発売日は2021年10月28日。
この記事ではPixel 6のスペック詳細、筆者の気になるポイントなどをまとめてみました。
Google Pixel 6の詳細スペック
Google Pixel 6の詳細スペックは下記の通り。
項目 | スペック |
---|---|
国内販売モデル型番 | GR1YH |
アップデート保証 | メジャーアップデート3年、セキュリティ更新5年 |
OS | Android 12 |
プロセッサー | Google Tensor | Titan M2 セキュリティチップ |
ストレージ | 128GB / 256GB | UFS 3.1 |
メモリ | 8GB | LPDDR5x |
ディスプレイ | 6.4インチ | OLED | FHD+ 1080 x 2400 | 411ppi |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
メインカメラ (広角) | 5000万画素 | F値1.85 | 画角82°| センサーサイズ1/1.31 LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー | OIS(光学式手ぶれ補正機能)| スペクトル センサー |フリッカー センサー |
超広角 | 1200万画素 | F値2.2 | 画角114° |
前面カメラ | 800万画素 | F値2.0 | 画角84°| 固定フォーカス |
動画 | 4K動画撮影(30FPS、60FPS) | 1080p 動画撮影(30FPS、60FPS) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE160、MIMO |
Bluetooth | 5.2 |
センサー | 近接センサー | 周囲光センサー | 加速度計 | ジャイロメーター | 磁力計 | 気圧計 |
衛星測位システム (GNSS) | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou | デュアルバンド GNSS |
SIM | NanoSIM x eSIM |
eSIM対応 | ○ |
5G | n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78 |
LTE(4G) | B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71 |
3G WCDMA | 1、2、4、5、6、8、19 |
NFC | おサイフケータイ(FeliCa)対応 |
スピーカー | ステレオ |
イヤホンジャック | × |
バッテリー | 4,614mAh |
急速充電・ ワイヤレス充電 | 対応 | ワイヤレス急速充電対応(最大21W) |
防滴、防塵 | IP68 |
外寸 | 6.4インチ | 158.6mm x 74.8mm x 8.9mm |
重量 | 207g |
カラー | Story Black | Kinda Coral | Sorta Seafoam |
パッケージ内容 | 1 m USB-C – USB-C ケーブル(USB 2.0) クイック スタートガイド クイック スイッチ アダプター SIM ツール |
Goolgeフォト無制限利用 | 対象外 |
Googleが独自に開発したGoogle Tensor、今までのPixelシリーズと異なる外観などで注目を集めているPixel 6シリーズ。ポイントを解説していきたいとお見ます。
購入前のスペック感想、ポイント
SoCはGoogle独自のTensor
Tensorは、2.8GHz駆動のArm Cortex-X1が2コア、2.25GHz駆動のCortex-A76が2コア、1.8GHz駆動のCortex-A55が4コア搭載。GPUはArm Mali-G78 MP20。Pixel 5シリーズで採用されているSnapdragon 765Gに比べてCPU性能で80%、GPU性能では370%高速化されたとしています。
Pixel 5シリーズはハイエンドではなく、ミッドハイレンジクラスのスマホ。個人的にもPixel 5a (5G)を利用していて動作感での不満は全くないので、Tensorは快適そのものでしょう。またTensorの実態はSamsung Exynos 9855とも言われてたりしています。
ディスプレイには高輝度モード
今までのPixelシリーズにはなかった「高輝度モード」というのが搭載されているようです。前作のPixel 5a (5G)は有機ELを採用しており、直射日光直下でも見やすくはないですが、それなりに見える程度のレベル。
Pixel 6シリーズでこの「高輝度モード」が利用できるようになったとなるとかなり見やすくなりそうです。ちなみにこの「高輝度モード」は隠し機能としてPixel 4ぐらいから搭載はされていました(隠し機能なので実装はされているけど、通常では利用できない)。
ディスプレイと背面の強化ガラス
ディスプレイは、2020年7月に発表された強化ガラス「Corning® Gorilla® Glass Victus」。2018年発表の「Gorilla Glass 6」よりスクラッチ耐性を2倍強化、2メートルの高さから落下にも耐えるようにしたとのこと。
背面はふちなしの「Corning® Gorilla® Glass 6」背面ガラスとテクスチャ加工の合金製フレームと紹介されています。
期待できる電池持ち
バッテリーは4,614mAhとPixel 5a (5G)とほとんど変わりない容量です。
ここ最近のPixelシリーズはバッテリーの最適化が非常に上手いためか、かなり電池持ちがよく、筆者が所有しているPixel 5a (5G)もミッドハイレンジスマホの中で一番ではないかと感じるぐらい電池持ちがよいです。
Google独自のTensorが電池バカ食いではない限り、問題なく電池持ちはよいのではと思っています。
まあ、今回のPixel 6シリーズでは電池持ちに関してもアピールしているので、よほどのことが無い限り電池の持ちはよいと考えられます。
期待できる背面カメラ、ただし、望遠カメラはなし
公式サイトには
「生まれ変わった Google Pixelカメラは、大きくなったセンサーで光量を Google Pixel 5より150%多く取り込み、被写体を色鮮やかにくっきりと撮影できます。」
と記載されており、AIを駆使して生成される写真は元々定評があり、Pixelシリーズといえば写真がよいという印象の人も多いと思います。
今回のメインカメラは前作のPixel 5シリーズで採用されていた1200万画素から5000万画素にアップ。上記のように150%光量アップということで更に性能はアップしていることから、かなり良い写真が撮れそうですよね。
今回の5000万画素のイメージセンサーはSamsungの「ISOCELL GN1」(1/1.31インチ)では?と言われています。ISOCELL GN1は、デュアルピクセル(Dual Pixel)技術とテトラピクセル(Tetracell)技術の両方を搭載したCMOSイメージセンサで、テトラセルは1250万ピクセルの明るい画像を生成することを可能です。
今までのPixelシリーズではソニーの「IMX363」(1/2.55インチ)だったので大幅なアップデートとなります。今まで写真に定評があったのはIMX363を利用してきたというより、GoogleのAIを駆使した絵作りが上手いというのが個人的な感想です。
IMX363からGN1になったことで、画質がどれだけ変わるのかかなり楽しみな部分でもあります。絵作りの方向性は変わらないと思いますが、どのような色味になるのかは少し不安と期待が入り混じります。
ちなみに、サムスンは2021年2月に5000万画素のイメージセンサー「ISOCELL GN2」、2021年9月には世界初の2億画素の解像度を持った「ISOCELL HP1」、5000万画素の標準高解像度センサーである「ISOCELL GN5」が発表されています。
今回Pixel6シリーズではポートレートや消しゴムマジックなど、AIによるソフトウェア側で処理する能力をアピールしている感じがあり、方向性としては今までのAIを駆使したカメラというのは変わりないようです。
Pixel 6はPixel 6 Proとメインカメラ、超広角カメラは同じですが、Pixel 6 Proにある望遠カメラはありません。 Pixel 6 Proでは光学ズーム4倍に加え、デジタルズーム(超解像ズーム)で最大20倍となりますが、Pixel 6はデジタルズーム7倍までとなります。
望遠機能がより充実していたほうがよい方はPixel 6 Proの方がおすすめです。
紹介してなかった他のスペックとして、LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー、OIS(光学式手ぶれ補正機能)、スペクトル センサー、フリッカー センサーが搭載されています。
フロントカメラはスペックが低いか…
フロントカメラはPixel 6が800万画素、Pixel 6 Proが1100万画素でPro版より劣る仕様になっています。この値段、このスペックの割にフロントカメラだけ異常にスペックが低いなと感じました。
動画
背面カメラによる動画撮影に関してはPro版と変わらず、4K動画撮影(30FPS、60FPS)、1080p 動画撮影(30FPS、60FPS)となっています。
フロントカメラに関してはPro版とスペックが違うこともあり、仕様も異なり、1080p 動画撮影(30 FPS)のみの対応となっています。(Pro版は1080p30FPS、1080p60FPS対応)
セキュリティアップデート保証期間は5年に。メジャーアップデートは変わらず3年
Pixel 6 / 6Pro共通で、セキュリティアップデートの保証が発売日から5年となっています。
Pixel 6 / 6 Proよりひとつ前に発売されたPixel 5a (5G)のセキュリティアップデートは発売日から3年までとなっており、今回から5年に変更された形です。これは嬉しいですね。
ただし、メジャーバージョンアップに関しては従来どおり3年までとなっています。
保証期限 | バージョンアップデート | セキュリティアップデート |
Pixel 6 / 6 Pro | 2024年10月 | 2026年10月 |
Pixel 5a (5G) | 2024年8月 | 2024年8月 |
詳細はこちら↓
https://support.google.com/pixelphone/answer/4457705?p=pixel_android_updates
5G NRに関して
Pixel 6はau、ソフトバンクから発売されることもありSub-6のn77、n78に対応しています。ドコモが利用するn79に関しては対応していません。
また、ドコモ網、楽天モバイル網に関しては「Sub-6 近日提供予定」となっています。
https://support.google.com/pixelphone/answer/10082009?hl=ja
ミリ波(mmWave)に関してはPixel 6では対応ぜず。6 Proでは今後対応予定となっています。
正直、まだ5Gにフルバンド対応ではないので、5Gに関してはおまけ程度に対応という感じで思っておいた方がよいでしょう。
LTE 4Gに関して
ドコモ網が利用しているBand1/3/19/28/42に対応。Band21には対応していませんが、基本的に対応していなくても困ることは少ないため問題なし。よってドコモ網では問題なく利用できます。
ソフトバンク網で利用しているBand1/3/8/28/42に対応。Band11には対応していませんが、こちらも対応していなくても基本的に問題なし。よって、ソフトバンク網でも問題ないでしょう。
KDDI網で利用しているBand1/3/18/26/28/42に対応。Band11には対応していませんが、こちらも対応していなくても基本的に問題なし。よって、KDDI網でも問題ないでしょう。
楽天網で利用しているBand3/18/26に対応(Band18/26はauローミングで借り入れ)。よって楽天網で全く問題ないでしょう。
と、解説してきたように国内利用であればどの通信網であっても問題なく利用できるでしょう。
Googleフォトは無制限で利用できない
Pixel 6 / 6 Pro共にGoogleフォトの無制限ストレージ特典は対象外となります。これはPixel 5a (5G)から無制限の対象外となっており、今回Pixel 6 / 6 Proも対象外たったため、今後発売されるPixelシリーズは対象外となる可能性が高いでしょう。
懸念事項として、排熱問題あり?動画は?
ホットモックを触ってきている人たちからは、端末がかなり熱いという報告が相次いています。
急速充電対応なので充電中はそれなりに熱を持つことが予想され、基本的にずっとデモ表示しつつ充電中のホットモックは熱くなりやすいのかなとも思いますが(でも他の機種のホットモックはそれほど熱くないということは….)、熱に関する懸念がありそうです。
熱問題があると、バッテリーの劣化にもつながるので、ここは一つ懸念事項でもあります。
もう一つ懸念事項は、4K60FPSでの撮影に関して。
これはPixel 5a (5G)でも撮影可能なのですが、熱の影響か途中で動画が自動的に止まってしまう問題があり、これが解決できているのかというのが気になる点です。
Pixel 6 まとめ
なんだかんだと言ってGoogle独自のTensor搭載、カメラの大幅なアップデートなどが目白押しのPixel 6。
Pixel 6 Proや同じ時期に発売予定のXiaomi 11T / 11T Proとどれを買うか迷うとところですよね。個人的にもかなり迷いましたが、Pixel 6を購入しようかなと思っています。
理由としてはPixel 6 Proと無印の価格差は約4万ほど。個人的に差額ほどの価値があまり感じられなかったこともあり、Pixel 6を選択。また、Xiaomi 11T / 11T Proが破格値のような価格設定だったのでかなり悩む部分があったのですが、個人的に重視したいのはカメラ、バッテリー、防水・防塵。なのでXiaomiはフラッグシップモデルとは言え、防水・防塵はIP53、今までXiaomi端末でカメラを使ってきましたがどの機種もあまり良くなかったためカメラに期待できないなどの理由から今回お預けに。
ということで個人的にはPixel 6を購入しようと思います!
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