今となってはもうほとんどの端末で問題ない「アンテナピクト問題」と「セルスタンバイ問題」。アンテナピクト問題とは、データ専用のSIMを使った場合に、電波があるにも関わらずアンテナピクトが表示されないことを言います。
また、アンテナピクト問題が発生することに伴ってセルスタンバイ問題が起こり、異常にバッテリーを消費するという、負の連鎖があります。
詳しい解説は避けますが、セルスタンバイ問題による異常なバッテリー消費が起こる原因は、モバイル端末の通信には音声通話・SMS用のCSドメインと、データ通信用のPSドメインがあり、端末がデータ専用SIMを使っていても無駄にCSドメインを得ようと通信をリトライし続けるために、バッテリーの消費が異常になるというものです。ただし、セルスタンバイ問題が発生していても、バッテリーの消費が正常な場合もあります。
この「アンテナピクト問題」と「セルスタンバイ問題」は、もうほとんどの端末で起こりません。特に、国内販売されているSIMフリー端末の用途が、格安スマホと言われるぐらいにMVNOでの使用を想定してるからか、どの端末も対策をしているようで「アンテナピクト問題」と「セルスタンバイ問題」が起こる端末はありません(一部のドコモ端末ではまだ発生しています)。
しかし、残念なことにDesire 626でドコモ系MVNOのデータ専用SIMを使うと「アンテナピクト問題」が発生しています。
データ専用SIM(SMSなし)を使つと、アンテナピクトが×マークに。ただ、データピクト(4Gマーク)は表示されており、データ通信が可能です。
では、Desire 626のセルスタンバイとバッテリー消費を見ていきましょう。
圏外時間が100%となっています。セルスタンバイ問題が発生しているようです。
次にバッテリーが異常に消費しているか確認してみましょう。
これを見る限り、4時間(08:09〜12:09)で「約6%」のバッテリー消費となっています。なので、バッテリーが異常に減っていることはないですね。1時間で約1.5%程度の減りなので、特に問題視しなくてよいでしょう。セルスタンバイ問題によるバッテリーの異常消費がある場合、1時間で10%ぐらい(または10%以上)は減っていきます。
まず、ここまでをまとめましょう。
データ専用SIMでアンテナピクトは立たない。しかし、バッテリーの異常消費はない。
アンテナピクトが立たないけど、対策は?
やはりアンテナピクトが立たないと、電波があるのか無いのか分からないため、精神衛生上あまりよいものではないですよね?
データ専用(SMSなし)の格安SIMでしか発生しないため、SMS付きのデータSIMや音声SIMに切り替えて上げることで、アンテナピクトが立つようになります。
しかし、SIMをSMS付きに切り替えるのにも手数料が掛かるし、SMSの月額料金も毎月掛かってしまうので、個人的には「端末のせいでSMS付きを使うなんて馬鹿らしい」と思っていまします(笑)
ということで、私はアンテナピクトを表示するアプリで対応しています。
探してみればいつくかあるのですが、通知バー部分にアンテナピクトや電波強度を表示してくれるアプリがいくつかあるので、2つほどピックアップしておきます ↓
どちらもアンテナピクトを通知バーに表示するアプリです。電波強度@通知は電波強度も表示できるので、電波強度のほうが便利な人は、こちらがオススメです(私はこちらを使っています)。
まとめ
Desire 626ではデータ専用SIMを使うと、アンテナピクトが立たず電波状況が分かりません。しかし、バッテリー消費が異常なことはなく電池持ちは問題ありません。
問題はアンテナピクトだけですが、これもアプリを使えば、なんとか解決することができます。
このアンテナピクトが立たないのは、ソフトウェアのアップロードで解決できると思われるので(実際にアップデートでアンテナピクトが立たなくなったり、立つようになったりした端末があります)、まずはアンテナピクトが立つようにしてもらいたいところですね。
以上、HTC Desire 626のアンテナピクトとバッテリーの消費に関してのレビューでした!
コメント