今回は、AQUOS sense6のディスプレイに関してレビューしていきたいと思います。また、一部で不具合だの何だのと言われている色味に関して特に詳しく見ていきたいと思います。
AQUOS sense6にはsenseシリーズ初のIGZO OLED(有機EL)が搭載され、発売前から期待していた方も多いかもしれません。このIGZO OLED、ピーク輝度1300nit、コントラスト比1300万:1となっており、性能は非常によさそうでしたが…
購入直後、ディスプレイの色味が「あれ?くすんでる?彩度低くない?」と思った方、多いのではないでしょうか?
筆者も今回、実機を見ずに購入したこともあり、「え?IGZOの有機ELってなんでこんな発色悪いの?」と思いました。正直、これは調整が下手すぎでは?と思うほど、他社の有機ELとは異なります。
今回は、その色味を中心にディスプレイ周りを詳細にレビューしてみたいと思います。今からAQUOS sense6を購入予定の方は一度しっかりと読んでみてください。そして、気になる方はドコモショップや家電量販店に置いてあるホットモックを確認してみてください。筆者も購入直後に一度確認しに行きましたがホットモックも色味は酷いものでした。
では、見ていきましょう!
IGZO OLEDの色味は4パターン。「ナチュラル」以外は調整が下手すぎ…
さて、まずは色味の話をしたいと思います。
購入直後は画面の色見がかなり悪いので驚いた方も多いのではないでしょうか?正直、「え?IGZOの有機ELってなんでこんな発色悪いの?」と思うぐらい。
これ、シャープの色味調整不足なのか、これでよいと思っているのか真相を知りたいところですが、他社と比較しても圧倒的に「調整不足では?」と誰もが感じるぐらい色味がおかしいです。
筆者はしばらくsenseシリーズを購入していませんでしたが、購入しなくなった理由を思い出しました。以前のsenseシリーズは画面の色味、タッチパネルの独特な反応(スクロールなど)などが嫌になり購入を控えていたのですが…なにかそのDNAが引き継がれている気がしてなりません(苦笑)
ではディスプレイの色味設定に関して見ていきましょう。AQUOS sense6では色味変更が4パターンから選ぶ形となっています。自由に自分で細かく設定するようなことはできません。
- おススメ
- 標準
- ダイナミック
- ナチュラル
初期時はたしか「おススメ」というものになっていたと思います(違っていたらごめんなさい)。
で、初期設定のままでは、彩度が低い(露出量が低い)、色がくすんでいるような発色になっています。誰がどう見ても「何これ?」と思うぐらいです。
では実例を見ていきましょう。特に黄色が分かりやすいので、黄色いサイトを参考例に選びました。
少し分かりづらいかもしれないが、AQUOS sense6の方は無料サンプルの文字や背景の黄色がどす黒い色になっているのが分かると思います。
そして、「おススメ」以外の「標準」「ダイナミック」も多少の違いはあるにしても同じような傾向で、正直、利用したいとは到底思えないレベルです…。
そんな状況ですが唯一の救いで「ナチュラル」のみ比較的まともです。ナチュラルに設定した実例がこちら↓
全体的な色味としては黄色寄りな設定になっていますが、彩度が低いくすんだような色にはならず、これなら使えるかなという感じ。というか、これ一択です。
しかし、ミドルレンジクラスならPixel 5a (5G)、Mi 11 Lite 5G、Redmi Note 10 Pro、(SIMフリーではないですが)Galaxy A51 5Gの方が圧倒的によいです。
他メーカーの色味変更に関しては、Xiaomiだと色味は自由にコントロール可能、Pixelシリーズは3パターンしか選べず実質個人で変更はできませんが、元々、色味がそれほど悪いわけではなく許容範囲内という感じなので、AQUOS sense6の方に頭を悩ますようなものではありません。
シャープどうしたの?というぐらい調整が下手というか調整不足というか…担当者、責任者はこれでOKを出したことに疑問はなかったのでしょうか?
IGZO OLEDがそのような彩度の低いような色味しか出せないというわけではありません。後ほど紹介しますが、非常に鮮やかな発色も可能です。
ということで、色味調整が4パターンしかないこと、しかもシャープの調整が下手すぎることで1パターンだけしか選べないという状況は、万人向けとは言いがたいですね。個人的にはナチュラルが一番マシだから仕方なくナチュラルの設定にしていますが、もし、自由に色味が変更できるなら確実に変更するといえるレベルです。
アウトドアビューをオンにして直射日光下で見ると、ものすごく鮮やかな表示になる
さて、彩度が低いような色味になる3パターン(「おススメ」「標準」「ダイナミック」) を選んでいても例外があり、ものすごく鮮やかな表示になる時があります。
AQUOSシリーズにはアウトドアビューという機能があります。これは直射日光下でより画面を明るくして見やすくする機能。ここ最近のAndroidではよくある機能です。
このアウトドアビューをオンにした状態、色味は「おススメ」「標準」「ダイナミック」のどれかに設定し、直射日光下という条件が揃うと、色味はかなり鮮やかな表現となります。
では、実例を紹介したいと思います。まずは日陰で撮影で撮影した状態↓
日陰だと黄色がすごいくすんだような色合いになっているのが分かると思います。
次に直射日光直下での撮影↓
ディスプレイに黒い帯状のものが直射日光下だとどうしてもでてしまうので少しわかりにくいかもしれないが、黄色がくすんだような色合いではなく、かなり鮮やかな事が分かりますね。Pixel 5a (5G)より鮮やかさが上(彩度が高い)のが分かります。
前述した通り、アウトドアビューがオン状態で直射日光下になると色が鮮やかに変化します。
色味まとめ
上記の様に、アウトドアビューがオンで条件が揃えば、IGZO OLEDは鮮やかな表示ができるという結果に。
ということは、「おススメ」「標準」「ダイナミック」の色味設定はシャープ側が意図してこのような彩度が低くて、くすんだ色合いに設定しているということです。なのでAQUOS sense6では 「ナチュラル」の一択です。
このような色合いの調整は誰が使うのか、どのような場面で使うのか?かなり疑問で、正直、誰も得しない調整だと思いました。どちらかとうと動画などのHDR表示の時を目的としてこのような色味調整にしているのではとも思いましたが、それにしても他社メーカーの調整と比べて圧倒的に普段使いには向いていないと思います。
とはいえ、慣れという部分もあると思います。「おススメ」「標準」「ダイナミック」は本当に色味としては残念ですが、これをずっと利用していれば慣れて、これでも問題ないと感じる人もいるのかなと思います。(個人的にはこれに慣れたくないですが..)
ちなみに筆者が持っているミッドレンジスマホで色味が素晴らしいと感じるのはTCL 10 Pro。テレビなどを手掛けていることもあり、有機ELの表示はすばらしくよいです。(シャープは今まで亀山モデルとかだしてましたが…なぜこのレベルなのか…)
画面明るさについて。最大輝度は1300nit。直射日光下で若干暗いと感じた
画面の明るさに関してまずは説明しておきます。
AQUOS sense6は画面の明るさを自動調整で利用していると、徐々に個人の好みの明るさに調整してくる機能があります。購入直後で自動設定のままだと暗いな…と感じることがあるかもしれませんが、そのうち自分好みの明るさに調整してくれるようになるでしょう。
筆者は基本的に手動で調整し、かなり明るい設定を好みます。室内利用でAQUOS sense6を最大輝度に設定して確認しみましたが必要十分な明るさです。
ミドルレンジクラスの輝度一覧は下記の通り。
端末 | 標準輝度(nit) | ピーク輝度(nit) |
---|---|---|
シャープ AQUOS sense6 | 公表なし | 1300 |
Xiaomi Redmi Note 10 Pro | 700 | 1200 |
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | 500 | 800 |
Pixel 5a 5G | 公表なし | 公表なし |
アウトドアビュー(直射日光下でより画面を明るくして見やすくする機能)をオンにして、直射日光下で確認してみたところ、若干暗い印象が残り、Pixel 5a (5G)の方が若干ですが明るく感じました。
ほんの若干暗いという感じで大差はないですが、最大輝度は1300nitのIGZO OLEDに期待しすぎたのか、ちょっと期待はずれだったかな….
ちなみにPixel 5a (5G)は明るさを自動設定にしておくと直射日光下などで高輝度モードが自動で作動します。最大輝度(ピーク輝度)はGoogleのサポートに質問しましたが、1カ月近く待たされた挙げ句、サポートでも分からないとの回答…q
リフレッシュレートは60Hzのみ
最近のミドルレンジスマートフォンではリフレッシュレートが60Hz、90Hz、120Hz、144Hzなどが選べる機種が増えてきました。
AQUOS sense6は、残念ながら60Hzのみ。一度でも高リフレッシュレートの機種を利用したことがある人はスクロールのスムーズさなどに違いを感じるかもしれません。
端末 | 最大リフレッシュレート |
---|---|
シャープ AQUOS sense6 | 60Hz |
Xiaomi Redmi Note 10 Pro | 120Hz |
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | 90Hz |
Pixel 5a 5G | 60Hz |
OPPO Reno5 A | 90Hz |
Motorola edge 20 | 144Hz |
Motorola edge 20 fusion | 90Hz |
個人的にも普段は高リフレッシュレート(90Hz)の機種を利用していることもあり、スクロールの動きがガクガクしているようにみえてしまいます。TwitterやChormeなどを利用していてよく感じます。
ただし、高リフレッシュレートの場合、電池持ちが悪くなります。そのため、高リフレッシュレート機種でも60Hzに落としすようにしている人もいるでしょう。どっちがよいかは本人次第といったところでしょうか。
今まで60Hz(古いスマホは60Hz)しか利用したことない人は問題ないかもしれませんが、一度でも高リフレッシュレートを体験したことがある人は、60Hzで問題ないか確認してみましょう。
その他、機能などを紹介
文字フォント、表示サイズの変更は可能です。
バーチャルHDRは、YouTubeなどの特定のアプリを開くと色味を自動的に変更してくれます。はっきりビューは文字がはっきりと見えるようになりますが、こちらも全体的に画面の色味が若干変わります。
AQUOS sense6のディスプレイまとめ
正直なところ、IGZO OLEDの良さを全く発揮出来ていないような色味調整は本当に残念です。現状、どちらかと言うと色味は鮮やかさを求める人が多い中、AQUOS sense6の色味パターンがそのような味付けではなく、彩度を落としたかのような、くすんだ色合いです。
アウトドアビューが適用されている時はしっかりとものすごく鮮やかな色合いになるため、IGZO OLEDの性能が悪いというものではなく、ただの調整不足というか、これでOKとしていることが残念。メーカー独自の色付けという意味では、これがシャープの色付けなのかもしれませんが、個人的にはちょっと度が超えており、調整が下手すぎとしか感じませんでした。
現状、ディスプレイの色味は「ナチュラル」に設定することで比較的まともですが、全体的に黄色寄りの色合いになります。なので、ディスプレイの色味が気になる方は絶対ホットモックなどを家電量販店などに見にいってどんな感じなのか確認することをおすすめします。
また、輝度に関しては概ね問題ないと思いますが、個人的には直射日光下でもう少し明るいとよいかなという印象が残りました。
以上、AQUOS sense6のディスプレイ周りに関してでした。全体的には残念な印象です…。
AQUOS sense6の価格・お得情報!
AQUOS sense6には「メモリ4GB/ストレージ64GB版」と「メモリ6GB/ストレージ128GB版」があります。現在の価格差を考慮、将来のことを考慮すると「メモリ6GB/ストレージ128GB版」の方がオススメです。
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