今回はPixel 6の充電周りに関してレビュー・検証したいと思います。急速充電に対応しているけど、充電が遅いなどといわれており、実際はどれくらいのワット数、時間で充電可能なのか検証してみました。
Pixel 6の急速充電は最大何W? 30Wに対応?
Pixel 6はUSB PD 3.0対応となっており、PPS(Programmable Power Supply)対応となっています。ただし、Pixel 6シリーズには充電器が付属しません。PPS対応の充電器は自分で用意する必要があります。ケーブルはPPS対応のものが同梱されています。
PPS対応機器は電圧、電流を20mV・50mAの小刻みに変動させて流すことが可能。接続時のネゴシエーションでスマホは対応可能な電圧の範囲と最大電流を要求、充電器側は最大電流に到達するまで電圧を上げて到達したら出力電圧を下げ最大電流を超えないよう動作するといったものです。
PPSに対応するにはスマートフォン、充電器、USBケーブルの全てがPPSに対応したものを利用する必要があります。
Pixel 6の公式スペック表記には↓
急速充電 – 約30分間で最大50%充電 – USB-PD 3.0(PPS)対応 Google 30W USB-C® 充電器(別売り)を使用した場合
https://store.google.com/jp/product/pixel_6_specs?hl=ja
と記載されており、Google公式で販売されているGoogle 30W USB-C Chargerを利用すると50%まで30分で充電可能とのこと。
Pixel 6のスペック表記にこのように記載されていることから、Pixel 6で最大30Wで充電できるものだと勘違いしてしまった方が多いと思います。筆者もその一人で最大30Wで充電可能だと思っていました。
ただ、Pixel 6で最大30Wで充電されるとは記載されていません…。正直、これはGoogleの記載の仕方が悪すぎる…という気がします。
実際のW数はどれくらい?Googleが回答
発売されてからいろいろなところで「充電が遅い」と言われており多くの苦情が来ている模様で、充電に関してGoogleが解説しています。
The peak power that Pixel 6 and Pixel 6 Pro draw from the wired charger is 21W and 23W, respectively. As the battery gets closer to full, charging power is gradually reduced in order to improve battery longevity.
と記載されており、最大ワット数はPixel 6で21W、Pixel 6 Proで23Wとなっているそうです。
前述したとおり、筆者も30Wだと思っていました。多くの方が勘違いしていたことになりそうです。
Pixel 6で急速充電を検証してみた!どれくらいの速度で充電できる?ワット数はどれくらいか?
今回私が利用したのはPPS対応のAnkerの「Nano II 45W」というアダプタ。小型で持ち運びやすく、USP PD(PPS)対応、急速充電対応、スマホのみならずPCも充電可能でかなり気に入っています。
USB PD対応のケーブルには最大60Wまで対応できるものと最大100Wまで対応できるものと2種類があるので、接続する機器に合わせて選びましょう。(今回はどちらでもよい)
計測開始!
充電は22時50分から開始。0→100%までの充電を計測しています。
筆者が確認したところは最大で約20W前後でした。0%→50%までは約30分、その後はW数が下がり100%に近づくにつれて徐々に遅くなっていく形です。
充電開始したのが22時50分、充電が終了したのが0時49分でした。「あれ?遅すぎない?」と思った方が多いかもしれませんね。
約2時間で満充電となると、最大18W対応のPixel 5a (5G)とほぼ変わらない結果です…。正直、もう少し早く充電ができれば…というのが個人的な感想。
うーむ。30Wで充電できると思ってしまったし、急速充電に対応しているとは言え、なんだかな…というもやもや感だけが残りました(苦笑)
以上、Pixel 6の充電周りに関してのレビュー、検証結果でした。
コメント
コメント一覧 (1件)
バッテリー劣化させないために一定以上になると充電速度遅くなるみたいな設定があるんじゃなかったでしたっけ?