gooのスマホ g01をレビュー!その1

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g01

ZTE製でBlade L3がベースとなっている「gooのスマホ g01(グーマルイチ)」を気になるところを中心に、簡単にレビューしてきたいと思います。

目次

この端末の特徴

まずg01の大きな特徴や購入動機として、ガジェットなどに興味がある人には「安い価格で(チップセットがMediaTekの)Lollipopに対応した端末」という点だと思います。

国内販売されている端末には、すでにLollipopに対応したものが多くなってきていますが、チップセットがMediaTekのものでLollipop対応はg01が初だと思います。

特にスマホなどに興味がない一般の方から見ると、MediaTekやLollipop対応なんて関係ないと思われるので、「安価に買える端末の一つ」ということがg01の特徴になるのではないでしょうか。

現在、実売が約1万円の端末がかなり多くなってきました。
ほとんどのLTEに対応していない端末は、1万円前後まで価格が下落しています。(1万円よりも安く買える端末が多くなってきて、時代を感じますね!(笑)
どの1万円端末にも弱点があり、安価な分、不具合や仕様上「ちょっと使いづらいな」と思う部分が出てきます。

g01も例外なく弱点(デメリット)があります。
最大の弱点は「液晶(タッチパネルも含む)」です。この欠点になりうる「液晶」をどう捉えるかで、g01の価値が決まると言っても過言ではない気がします。

液晶に関しては、人それぞれでどう感じるかは違うと思います。なかなか判断が難しいところですが、レビュー内容を参考にしてもらえればと思います。

では、レビューしていきましょう!

液晶は視野角が狭い!

前述のように、g01の最大の欠点は「液晶」です。
今普及しているスマホは、ほとんどがIPS方式の液晶(以下、IPS液晶)となっており、どの角度からみても見やすい(視野角が広い)のが特徴です。もし今、IPS液晶を使っている人がg01に乗り換えたとすると、液晶はかなり悪く感じるのではないでしょうか。

理由は、g01の液晶は「TFT液晶」となっており、視野角が非常に狭い液晶だからです(公式サイトでTFTと表現しているためTFTと記載していますが、TN方式のTFT液晶かと思います。以下、TFT液晶と記載)。

一番色味が変わらない角度(スマホの画面の正面より少し下から見た時)で見た時でも、液晶の上側と下側でギリギリ同じような色味を保っているような感じで、少しでも角度が変わると色味が変わってしまいます。

また、少しでも角度を付けると下の写真のようになります ↓

g01_display_1

g01(TFT液晶)とg02(IPS液晶)で比較。g02の液晶は格安スマホの中でもトップクラスで綺麗です。(比較で使うには酷かも…笑)

g01_display_2

今までIPS液晶を使ってきたユーザーは、かなり品質の悪い液晶と感じるでしょう。
IPS液晶とTFT液晶は雲泥の差があります。特にIPS液晶を使い慣れたユーザーが、TFT液晶に慣れるにはかなりキツイのではないでしょうか。メイン端末として使うには、ちょっと無理があるのかなとも思います。

ただ、どう感じるかは個人差もあり(特に液晶に関しては許容できる人とできない人に分かれやすい)、今までTFT液晶を使ったことがない人は、店舗で一度どんな感じかを確認してみた方がよさそうです。

個人的には「5インチ端末でTFT液晶は、ギリギリセーフかアウトかの瀬戸際」という印象です。4.5インチ端末など、もう少し液晶画面が小さい端末であれば、特に気にならなかったかも…と思います。(TFT液晶のLiquid Z200などは許容範囲です。)

また、解像度が「854×480」な点にも注意しましょう。やはりHD(1280×720)のものよりも、文字などがかなり滲んで見えます。

IPS以外の端末で比較すると

TFT液晶でも品質に差があるようです。
現時点で国内発売されているTFT液晶を搭載している端末は、スマOFF(BOOKOFFスマホ)のLiquid Z200やポラロイド Pigu、geanee FXC-35などがあります。どれも非常に安い価格で販売されている端末ですね。

これらの端末とg01では液晶サイズが違いますが、見やすさを比較してみると「g01はTFT液晶の中で、至って普通」という感じでしょうか。

g01_display_3

左からZ200、g01、FXC-35、piguの順。

g01_display_4

この角度から見ると、FXC-35の視野角が一番広いことがよく分かる。

液晶が良い順に並べてみると、「FXC-35 > Z200 = g01 > pigu」だと思います。視野角が少し狭かったり、液晶の色味やギラツキ、端末サイズなどで見やすさが変わってくると感じています。

FXC-35が一番見やすく感じるのは、サイズが小さいことが一番の理由だと思います。FXC-35よりもサイズが大きいg01、Z200はその次に見やすく感じます。g01とZ200を比較すると、見やすさという点ではほぼ変わりませんが、画面反射がg01の方が少し強い印象があります。

piguはかなり見難い印象を受けます。piguは液晶の質が悪く、ギラギラした液晶でずっと見ていると目が疲れてきます。g01はそのような印象はありません。ただし、g01を横向きで使っていると、かなり目が疲れる印象があります。

タッチパネル

タッチパネルも安価レベルのもので、マルチタッチは最大2点となります。

g01_touchpanel

また、マルチタッチの精度はよくありません。
地図アプリ(google Map)で、ピンチイン・アウトをすると、変な動きになったり、地図が飛んでいってしまったりしまいます。この動作に関しては、マルチタッチが最大2点のタッチパネルではどれも同じような動きになります。これが限界なのでしょうか。

g01_touchpanel_3

水平に2点タッチしながら縦に線を引くと2点タッチで認識(piguは1点になる)。

g01_touchpanel_4

画面を上下で2分割した際に、上半分領域または下半分領域で、垂直に2点タッチすると1点の認識になる。

g01_touchpanel_5

画面を中央(画面を上下で2分割した分割地点)をまたいで垂直に2点タッチ&2点間の距離を一定以上保つとマルチタッチは2点認識になる。

タッチパネルに関して、同じ価格帯で同じ反応になるpriori2と比較してみると、g01の方が使いやすい気がします。

というのは、(Web閲覧などで)スクロールしていると、priori2ではいきなりスクロールが速くなったり画面中央地点でガクッとなる時がありますが、g01は指の動きに沿ったスクロールをしてくれます(ちょっと分かりにくいですが…)。簡単に言うと、priori2のスクロールは癖がありますが、g01は癖がさほどないと感じました。

ただ、g01の上位モデルとなるg02、g03を使ったあとにg01を使うと、スクロールの動きやタッチ感度に、多少違和感を覚えます。タッチ感度は多少鈍く感じる時が多くありました。

結論としては、「最大2点タッチのタッチパネルとしては問題ないけど、最大5点タッチ以上のタッチパネルよりは劣る」と言えると思います。

個人としては、ちょっと気持ち悪いけど、合格ラインかなと思います(個人的にはpriori2も合格ラインです)。

ストレージの空き容量

購入直後のストレージの空き容量などは画像の通り ↓

g01_storage

g01はROM容量が8GBの端末です。ユーザーが使うことができる合計容量は「4.74GB」となっています(残りはシステム領域)。また、初期時での空き容量は「4.09GB」となります。

ストレージが8GBの他の端末でも使える容量は約4GBぐらいなので、特に問題はありません。

ただ、注意しなければならないこともあります。
「microSDカード使えるから、ストレージは少なくてもアプリをSDカードに移せば問題ない」と思っている方は要注意です。g01はアプリをSDカードに移動できない仕様となっているようです。次の項目で説明したいと思いますが、SDありきでg01を購入すると、容量不足で悩まされることになりそうです。

microSDカードに関して

g01はmicroSD(以下、SDカード)スロットが付いているので、SDカードを使うことができます。[設定] → [ストレージ]で、「デフォルト書き込みディスク」を「SDカード」にしておくと、カメラで撮影した写真などはSDカードに書き込まれます。

しかし、アプリをSDカードに移動することができません。
[設定] → [アプリ] → 各アプリの[アプリ情報] の箇所に「SDカードに移動」ボタンが現れません。

g01_sd_1

左側のg01にはSDカードに移動のボタンがないが、右側のg02には表示される。

SDカードに移動できないので、本体ストレージ容量を気をつけて使う必要がありそうです。

今回のまとめ

今回はg01の中でも、デメリットとなりそうな部分を中心にレビューしてみました。
特に今回取り上げた部分がデメリットと感じなかった方は、「買い」となると思います。

レビューの一番最後の記事で取り上げたいと思いますが、個人的にはg01を買うのであれば、上位モデルのg02を買うほうが総合的に非常に良いと思います。Lollipop対応端末をどうしても安く買いたい人は、選択肢としてg01しかないと思いますが、Lollipopではくても問題無い人は、他の1万円端末も検討してみてみるのがよいという印象です。

次回はGPSやベンチマークなどをレビューしたいと思います。
参考にしてみてください。
以上、g01(グーマルイチ)の「レビュー その1」でした!

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • IPS方式ってTFT液晶の一方式じゃないのですか?
    最近はIPSとTFTって比較するべき単語になっているのですね。
    進化・・・なのですよね?

    • ヒルコさん

      IPS方式はTFT液晶の一つなので、ヒルコさんの言う通り、IPSとTFTで比較するのは普通はおかしいなことですよね。
      ただ、公式サイト等では、液晶を表す時にTFTやIPSとしているため、今回はTFTと記載しています。
      g01は、TFT液晶のTN方式だと思います。

      個人的にですが、スマホのスペック表記では、TNパネルの場合TFTと表現していることが多く、IPSの場合はそのままIPSと記載しているメーカーが多い気がします。

      • 私の記憶ではもともとディスプレイの種類として、有機ELやTFT液晶などと記載してあるのだと思っていました。
        IPS方式であることを明記すると付加価値として判断される事もあるため、一部のメーカーが記載しているだけではないでしょうか?
        という私の考えが現状に追いついていけていないのですよね・・・
        言葉の進化に付いていくのは難しいです。
        TFT液晶=TN方式であると記憶しておきます。

        • ヒルコさん

          いやいや、ヒルコさんの認識が正しいので、特に気にしなくてもよいと思います!
          (今時TNパネルを使っている事のほうが稀だし、TFTと記載があるのはIPS方式ではないことを意味すると思っておく程度でよいと思いますよ〜。)

  • gooのケータイg01を使っていたものです。

    何年ぶりかに開いてみたかったのですが、ロック画面のパスワードを忘れてしまい、開けない状態です。

    初期化をしてもいいので、どうにかして開く方法はありますでしょうか?

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