AQUOS sense6 (6GB/128GB版)のメリット・デメリットを確認!個人的評価は、おすすめしない機種。

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AQUOS sense6のメモリ6GB、ストレージ128GB版が2021年12月17日に発売してから現在まで利用してみて、メリット・デメリットをまとめてみました。

追記:2022年5月9日よりAndroid12へのアップデート配信が行われています。適用さえてみましたが、メリット・デメリットは特に変わりありません。

AQUOS sense6はキャリアなども含めて色々なところから発売されていますが、今回レビューに使用した機種は、オープンマケットのSIMフリーとなる「SH-M19」の6GB/128GBモデルとなります。

結論を先に述べると、メリットはいくつかありますが、デメリットの方が幅を効かせているというか…。個人的にはデメリットの方が大きく、おすすめはしたくない機種の一つとなりました。

ミッドレンジスマホを沢山所有していますが、正直なところ、使いやすさや安定感、バランスの良さなどは中華メーカーの方が上手だなと思います。(シャープは国産?それとも台湾メーカー?一応、開発は日本で行われているようなのでここでは日本産という風にしておきます。)

AQUOS sense6のデメリットには多くの共通事項があります。それは全体的な「調整不足・詰めの甘さ」。「あと少しだけしっかりと調整すれば完璧なのに…」と思うところが多々あります。

ではどんなところにメリット・デメリットがあるのか詳しく解説していきたいと思います!

目次

AQUOS sense6(6GB/128GB版)のメリット

AQUOS sense6のメリット
  • 端末の大きさの割には持ちやすい
  • 側面の凹みによってグリップ感が増している(ただ、ケースをつけると意味無し)
  • 筐体はそれなりに質感がよい
  • 軽い
  • 防水・防塵はIP68、さらに耐衝撃
  • おサイフケータイ対応
  • 5G NRはn79に対応
  • 2年間のOSアップデート

持ちやすさ、グリップ感、軽さはすばらしい

AQUOS sense6の持ちやすさ、グリップ感、軽さはこのサイズのスマホとしては秀逸です。軽いスマホでミドルレンジクラスにはXioamiのMi 11 Lite 5Gがありますが、こちらはただ軽いだけ。持ちやすさは皆無です。

AQUOS sense6は横幅が抑えられているだけでなく、側面のくぼみによって持った時のグリップ感も他の端末より抜群に良いです。

ただその反面、多くの方がスマホをケースに入れると思います。ケースにいれてしまうとこの良さがほとんど残りません…

5G NRはドコモ網のn79に対応。対応周波数が非常に優秀

SIMnanoSIM / eSIM DSDV対応
5G NR (対応バンド)n3 / n28 / n77 / n78 / n79
LTE(対応バンド)B1 / B3 / B5 / B8 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41/ B42
3G(対応バンド)B1 / B5 / B8
GSM(対応バンド)850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz

AQUOS sense6の最大のメリットとも言えるのは、5G NRはn79に対応していること。n79はドコモ網で利用されています。

ドコモ網で利用されているのであれば、普通どのSIMフリースマホでも対応しているのでは?と思われた方も多いかもしれませんが、ミドルレンジのSIMフリースマホでn79に対応しているスマホはシャープ以外にありません。OPPO Reno5 AもPixel 5a (5G)、Galaxy M23 5G、Xiaomi Mi 11 Ltie 5Gも非対応です。

ということで、今はまだ4G(LTE)が主流ですが、今後5Gが主流になるころにはn79に対応していないと4G落ちになる可能性は否めません。そのころにはn79対応のスマホに乗り換えているという方は問題ないかもしれませんが、ミドルレンジスマホをそのまま使い続けている予定であれば、AQUOS sense6を購入しておくのが無難かもしれません。

また、n3、n28にも対応しており、4Gから転用で5Gになる周波数に該当します。なので、n3、n28も対応しているAQUOS sense6は周波数に関してはかなり優秀と言えます。(ただ、3Gの対応がB1/5/8のみです。)

eSIMに対応

AQUOS sense6はeSIMに対応しています。物理SIM+eSIMでDSDVでの運用が可能です。

eSIM対応は嬉しいのですが、同じミドルレンジでライバルとなるOPPO Reno5 Aと比べると使い勝手の良さという点では劣るかもしれません。

というのもOPPO Reno5 Aは、物理SIM+物理SIMまたはeSIMの組み合わせです。eSIMを使わない場合は物理SIMを2枚利用することが可能です。eSIMを利用すると物理SIMの一つ(SIM2)が利用不可になります。

現状eSIMを提供している回線業者がまだ少ないということもあり、物理SIMが2スロットある方が使い勝手がよいと感じます。eSIMに対応しているのはキャリアやサブブランド、格安SIMでは日本通信SIM、IIJmio、リンクスメイトぐらいです。

AQUOS sense6(6GB/128GB版)のデメリット

AQUOS sense6のメリット
  • IGZO ディスプレイに期待しすぎた?色味調整が何故こんなに悪いのか…
  • ディスプレイはリフレッシュレートが60Hz
  • Snapdragon 690 5Gは思ったよりも…SD765G搭載機種と比べるともっさり感を感じる
  • スクロールなどの問題で、Snapdragon 690搭載の他機種と比べても快適性は劣る
  • スクロールが他のAndroid端末と比べて異なる
  • 指紋認証は遅い、認証しないこともしばしば
  • バイブレーションの音が…文字入力時などのバイブレーションで甲高い音がそれなり大きさで鳴る…初期不良か疑ったが違った模様
  • 通知LEDなし
  • 電池もちが良いのは4GB/64GB版だけ?電池持ちが良いほうだけど、めちゃくちゃ良いというわけでもなく…
  • スピーカーはモノラルだが、受話口からもかなり音が漏れてきて、左右バランスの悪いステレオスピーカーのような感じになってしまっている…
  • 電源ボタンとアシスタントキーをよく間違える配置
  • セキュリティアップデートが遅い
  • コストパフォーマンスは悪い
  • Android12にアップデート。設定やクイック通知パネルは素のAndroidと変わらず(Wi-Fiのオンオフがめんどくさくなった)。

特に気になる箇所に関しては、今後詳細レビューをしていきますが、ここではいくつかピックアップして簡易的に紹介しておきたいと思います。

ディスプレイの色味に関しては、何故このような調整なのか疑問…

IGZOディスプレイ、期待していた人は多いのではないでしょうか。個人的にも省エネな有機ELで発色がきれいなディスプレイを期待していたのですが、思っていたものかなりほど遠いものでした…。

と言うのも、ディスプレイの色味の調整が下手すぎる…。このAQUOS sense6では色味変更は

  • おススメ
  • 標準
  • ダイナミック
  • ナチュラル

の4種類からしか選べません。そして、そのうちのおススメ、標準、ダイナミックは色味が破綻している事が多く、個人的にはナチュラル以外は使いづらいというのが現状です。

上記の3種類は若干の色の方向性は異なりますが、全体的に彩度が低い(色味がどす黒い、くすんだのような表現)色合いになり、正直、他社機種と比較するまでもなく色味がおかしくなります。

この理由としては、今まで液晶を採用してきたsenseシリーズで個別の調整をしているということではなく、全シリーズで同じ調整の仕方であるためにこのような仕上がりになっているのかなとも感じました。どちらにしてももっとしっかりと調整してほしいところです。

期待していたIGZOディスプレイですが、本当に残念な結果です。

バイブレーションのフィードバックが他の機種よりも強く、それに伴う音も大きめ

正直、初期不良かなと思ったぐらいにバイブレーションが残念な感じでした。AQUOS sense6のバイブレーション、数年前の無名中華メーカーの格安なスマホを彷彿させるぐらいのレベルです。

AQUOS sense6とHTC Desire 626

過去の機種を出してきて確認してみたところ、HTC Desire 626(2015年10月発売)の機種と似ていますが、これよりも気になるレベル…。

文字入力時にバイブをオンにしているのが一番気になるのですが、人によっては文字入力時はバイブをオフにすればよいだけなので問題ないという方も多いと思いますが、個人的にはかなりデメリットだと感じました。

ちなみにAQUOS wishはそれほど問題ではないので、この機種だけのようです。

ミドルレンジの他機種と比べて、動作感はモッサリと感じる

AQUOS sense6はSnapdragon 690 5Gを搭載。一世代前のsense5Gでも同じSoCが採用されており、スペックアップはありませんでした。

そんなSnapdragon 690 5Gを搭載したAQOUS sense6ですが、Snapdragon 765Gを搭載さいているミドルレンジのPixel 5a (5G)やOPPO Reno5 Aと比べると全体的に遅い、モッサリ感を感じます。

ミドルレンジとしては同価格帯の端末から見劣りする印象で、ミドルレンジといってもミドルローぐらいな印象が残りました。

また、SoCが同じSnapdragon 690 5Gを搭載しているLibero 5Gを所有していますが、快適な方はLibero 5Gです。なので、SoCが同じでも快適に利用できる機種とは言い難いと感じています。

ただ、ずっとAQUOS sense6を触っていると「まあ、これでも使えるといえば使えるよね…ただ、スクロールが変だよね…」といった感じ。スクロールに関しては後ほど述べます。

1日を通して30分もスマホを使わないようなライトユーザーなら、あまり気にはならないかな、普通に使えるかなと思いますが、ミドルレンジとしては「ちょっと物足りない」という印象でした。

スクロールに癖がある

モッサリ感や引っ掛かりを感じる理由の一つとして、シャープの機種はスクロールに癖があるとでもいいましょうか。一般的なAndroidスマホとスクロールの調整が異なります。sense6に関しては個人的にスクロールできになったのは

  • 慣性スクロールがずっと動いている
  • スクロールの動き初めにスクロール量が大きく「ギュン」となる時がある

ちょっと表現上分かりにくいかもしれませんが、とにかく一般的なAndoroidスマホとは異なると思っておきましょう。これもあり、AQUOS sense6の動作感は全体的に良い印象がなく、どちらかと言えば、ミドルレンジの機種の中では最低レベルの動作感と感じました。

電池もちがよい?体感でそれほどよいと感じていない….

AQUOS sense6を購入した最大の理由はAQUOS senseシリーズは電池もちがよいと評判だからという理由もあります。

現状で電池もちがすこぶるよいとは全く思えません。どこが電池もちがよいのかと疑問に思うぐらいで今の所Pixel 5a (5G)の方がよいのでは?と思うほど。

AQUOS sense6の明るさ自動設定は室内では暗めの設定(個人の好みを学習していくため、使っているうちに変化する)になっていることもあり、画面が暗く設定されている状態で電池もちがよいといっているのかな?とも。筆者の場合、かなり明るめが好みのためか、ガンガン電池は減っていきます…。

個人的にAQUOSシリーズから電池もちの良さがなくなったら、AQUOSシリーズを買う理由がほぼないというぐらいに思っているので、かなり残念です。

指紋認証は遅い…

指紋認証に関しては、画面内認証が採用されています。Pixel 6シリーズでも画面内認証が採用されており、認証の遅さ、認証率の悪さが最近話題となりました。

個人的には指紋認証に関しては「よくない」という評価。悪すぎるということもないけど、一発で認証しない時が多々あったりと個人的には利用していて不快感が..。

OSアップデート2年間はよいが、セキュリティアップデートが遅い

AQUOS sense6のセキュリティアップデート頻度はかなり低い状況です。この時点でのセキュリティパッチは下記の通り。

現在は2022年5月6日ですが、セキュリティアップデートの項目は「2022年1月1日」です。他機種の場合は下記の通り。

  • Pixel 5a (5G) – 2022年5月5日
  • OPPO Reno5 A – 2022年3月1日
  • Xiaomi Mi 11 Lite 5G – 2022年3月1日
  • Xiaomi Redmi Note 10 Pro – 2022年2月1日

見ての通り、一番アップデート頻度が低いと言えるでしょう。もう少し頑張ってほしいところです。

一応、AQUOS sense6は、Android Enterprise Recommended対応機種です。

Android Enterprise Recommended対応機種一覧 – シャープ公式サイト

Android Enterprise Recommendedというのは、ビジネスシーンでスマートフォンを安全かつ簡単に利用するためのGoogle公式推奨プログラムです。個人向けではなくビジネス向けですが、対応機種の方が安心できますよね。

対象になるには要件を満たす必要があり、セキュリティ更新の頻度が90日ごとというのが一つの条件のはず。

AQUOS sense6は2022年1月1日…今、2022年5月6日ですが…。大丈夫でしょうか…。

Android Enterprise Recommended対応機種なら90日内にセキュリティアップデートがあってほしいところですね。

追記:2022年5月9日にAndroid12へのアップデート配信が始まりました。こちらを適用させたところ、セキュリティパッチは2022年4月1日になりました。

お値段以上の価値、コストパフォーマンスは?個人的には全くよくない…

6GB/128GB版は約4万9000円ほど。値段以上の価値を個人的には感じませんでした。同じミドルレンジの機種と比べてみるとOPPO Reno5 AやXiaomi Mi 11 Lite 5Gの方が安い状況です。

AQUOS sense6にしかないメリットがあるにしてもデメリットが大きすぎて、お値段以上に使える、コストパフォーマンスがよくて出来がよい端末という意味では、OPPOやXiaomiなどの中華メーカーの方がかなり上手です。

3〜5万円のミドルレンジを検討しているなら、個人的に他のライバル機種を検討してみることをおすすめします。

まとめ

AQUOS sense6のメリット・デメリットを紹介していきましたが、個人的には思った以上にデメリットが目立ちました。

デメリットの多くは些細なものなのですが、ほとんどの場合で「調整不足や詰めが甘い」という言葉が似合うと思います。

開発費用などの違いなどもあると思いますが、一度、XiaomiやOPPOなどの機種を使ってからAQUOS sense6を使うと「あれ?」と感じることが多々あります。それらは今後アップデートなどでしっかり調整すれば解決できるところもあるのですが…ずっと放置されています…。

現時点での端末評価としては、少し大げさかもしれませんが、他社メーカーのミドルレンジのほうが全体的なバランス、出来の良さを実感できると思います。

よって、

AQUOS sense 6はおすすめしない機種

ということです。

筐体デザインや持ちやすさに関しては素晴らしいので、もう少し細かなところに気を配って開発(しっかりと開発しているメーカーと比べると全体的に雑な感じも受ける)し、詰めの甘い部分をアップデートしてほしいと感じます。

お値段的にミドルハイレンジクラスと同じなので、このミドルローレベルのAQUOS sense6を購入するならミドルハイレンジの方が言うまでもなくおすすめです。

以上、AQUOS sense6のメリット・デメリットの紹介でした!検討している方は参考にしてみてください。

AQUOS sense6の価格・お得情報!

AQUOS sense6には「メモリ4GB/ストレージ64GB版」と「メモリ6GB/ストレージ128GB版」があります。現在の価格差を考慮、将来のことを考慮すると「メモリ6GB/ストレージ128GB版」の方がオススメです。

現在、特にお得情報はありませんが、Yahoo!ショッピング(PayPayモール)でPayPay還元が凄い貰える時を狙うと実質2〜3割引きで購入できる時があったりします(還元率は人によって異なります)。

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  • メモリ4GB/ストレージ64GB版が15,900円
  • メモリ6GB/ストレージ128GB版が17,900円
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