
今回は、Nothingから発売されたミドルレンジスマホ「Phone (4a)」のカメラ、写真画質などの評価レビューをしていきたいと思います。

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Nothing Phone (4a) で前作のPhone (3a) との大きな違いは望遠レンズ。前作は2倍望遠レンズ搭載でしたが、Phone (4a) では3.5倍望遠レンズを搭載しており、光学7倍相当ズームに対応しています。
ミドルレンジ機種では実用的ではない写真に仕上がっていた望遠撮影が、ハイエンド機種並に実用レベルになったと言えます。ミドルレンジ機種のカメラ体験が大きく変わる機種と言っても過言ではないでしょう。
では、作例などを紹介していきたいと思います。

作例





7倍ズームでも照度が確保できる時(明るい環境)ではかなり実用的なレベルです。




















2倍ズーム(等倍以降~3.5倍未満?)の解像度が低い時がある
2倍ズームで撮影していると解像感が低い(画像が荒い)と感じる時が多々あります。等倍以降~3.5倍未満でのズームで画像が荒くなるのかは詳しく検証はしていないため、2倍ズーム時だけを記載していおきます。
まずは2倍ズーム時をPixel 10aを比較してみました。


見ての通り、Phone (4a) の方が解像度が明らかに低いのが分かるかと思います。


これもPixel 10aと比べて明らかに解像度が低いです。


これも同じでやはりディティールがPixel 10aの方が格段に上です。


これは非常に残念な結果に。等倍~3.5倍ズームまでは光学相当ズームではなく、デジタルズームのために画像が低下しているような印象が強く、この傾向はPhone (3a) Liteでも同じでした。

3.5倍ズームレンズの実力は?
Phone (4a) の購入候補となる最大の理由は、ミドルレンジで3.5倍望遠レンズが搭載されていることに尽きるのではないでしょうか。
3.5倍ズームレンズを搭載していることにより、3.5倍光学ズーム、7倍光学相当ズームとなります。また、デジタルズームでは140倍まで可能となっています。
では、その3.5倍ズームレンズの作例を見ていきましょう。














3.5倍ズームのイメージセンサーはJN5を採用。3.5倍ズーム、7倍ズーム(光学相当)は実用的でミドルレンジ機種としてはズーム性能はトップクラス。
今までズームを重視するとハイエンド並の機種しか選択肢がない状態でしたが、ミドルレンジ機種でここまでのズームは流石に強い…。ミドルレンジでもズーム性能を重視したい方にはぴったりな機種と言えるでしょう。
ただ、等倍から3.5倍未満のズームでは解像感が相当落ちるため、このレンジでズーム撮影をよく使う方には要注意です。これ、ソフトウェアの改修で改善できると思うのですが…Phone (3a)Liteも同じような印象だったので、このままかもしれません…。

ズーム性能をPixel 9 Proと比較
筆者が所有している望遠レンズ搭載スマホがハイエンドとしてはPixel 9 Proのみのため、今回はPixel 9 Proと比較してみたいと思います。Pixel 9 Proは5倍ズームレンズを搭載したPixelシリーズの上位機種。カメラスマホとしてはもう最高峰とは言えませんが、そこそこ定評のあるカメラです。




前述しましたが、Phone (4a) は2倍ズーム時に解像感が一気に落ちます。


Phone (4a) は3.5倍ズームレンズに切り替わると今までと色味が異なり、緑寄りな色合いになりました。
解像感はPhone (4a) の方が若干なり良い印象です。これはPhone (4a) が望遠レンズに切り替わり光学3.5倍に対して、Pixel 9 Proはメインレンズ(等倍レンズ)の光学相当ズームの差と言えるでしょう(Pixel 9 Proは3~4.9倍あたりは解像感が甘くなる)。


5倍ズーム時はPixel 9 Proが望遠レンズに切り替わるため解像感が良くなります。Phone (4a) は光学相当ズームになるのでPixel 9 Proよりも甘くなっています。


7倍ズームはPhone (4a) もPixel 9 Proもほとんど解像感は変わらない印象。強いて言えば手前の木々がPhone (4a) の方が解像感あるかなとは思いますが、どんぐりの背比べレベルの違いかなと…。


10倍ズーム時も両者でほとんど変わらない印象です。こうなると安くてミドルレンジなPhone (4a) がすごいなと感じてきます。


20倍ズームになると解像感はPixel 9 Proの方がある印象ですが、どちらも実用性なしレベルなのでメモ程度にしか使えないと思っておいてよいでしょう。


Pixel 9 Proは30倍ズームまで。実用性なしレベルですが、30倍ズームもPixel 9 Proの方が解像感は良いです。

Phone (4a) は140倍ズームに対応していますが、全くもって実用性はありません。

ズーム性能確認 その2
例1




例2




例3




どれも7倍ズームは実用的なレベルです。2倍ズーム時がかなり画質が荒い印象です…。
ズーム比較まとめ
Phone (4a) とPixel 9 Proのズームを比較してみましたが、安価でミドルレンジな機種がここまでハイエンド機種に迫るのはそこそこ健闘していると感じました。
ミドルレンジ機種では2倍ズームレンズ搭載のPhone (3a) や約1億800万画素で4倍光学相当ズームが可能なREDMI Note 15 Proなどが実質4倍ズームまで実用的ですが、これ以上のズームに耐えうる性能を持ったミドルレンジ機種はありませんでした。
3.5倍望遠レンズをミドルレンジで採用しているのはかなりメリット。これがPhone (4a) を購入する最大の要素だと感じました。
実際に7倍ズームも実用性が高いと感じるので、望遠を目的としており安い機種を探している方には良い選択肢です。

Phone (4a)の色味やコントラストなど
色味や彩度、明るさなどの傾向は、ナチュラルテイストのPixelシリーズが好みだったり、SNS映えするような彩度マシマシが良かったりなど、色などの傾向は人それぞれで好き好みがあるとは思います。自分の好みに合っているか確認してみてください。

食べ物などは美味しそうに感じる色合いです。
ナチュラルテイストな絵作りとなるPixelシリーズ(Pixel 9 Pro)と色味などを比較してみました。




彩度、コントラストが少し高めな絵作りとなっており、どちらかと言えば、SNS映えするような絵作りになっています。


Phone (4a) とPhone (3a) を比べてみましたが、傾向は全く同じと言えそうです。
色味などまとめ
Phone (4a) とPhone (3a) で色味や明るさ、コントラストの傾向は同じ。彩度、コントラストが少し高めな絵作りでイマドキのSNS映えするような印象。

低照度時の解像感など
低照度時を夜景モードで撮影してみました。
作例(望遠レンズ中心)



低照度でもそこそこの光量があれば、そこそこ実用的なレベルとなる印象でした。上記写真では3.5倍ズームで望遠レンズとなりますが、思った以上によく撮れていると感じます。

ほとんど照度がない状態で、7倍ズームでの撮影は実用レベルとは言い難いかな…という印象です。
等倍比較



状況としてはほとんど照度がない状態で肉眼ではほぼ真っ黒状態での撮影になります。
Pixel 10a、Pixel 9 Proと比べて色味が鮮やかな印象で彩度が高め。 解像感に関してはほとんどどれも変わらずといった印象です。




状況としてはほとんど照度がない状態で肉眼ではほぼ真っ黒状態での撮影になります。
Phone (4a) 以外は全体的に明るく、Phone (4a) だけが明るさが他よりも暗い画作りになっています(ただ、Phone (4a) も肉眼で見た目よりは明るくなっています)。
解像感で言えば、Pixel 9 Pro、AQUOS sense10がよく、Pixel 10a、Phone (4a) が少しだけベタ塗りのような絵になってしまっているかなという結果でした。
という事で、Phone (4a) の低照度時の撮影は良くも悪くもない…と言えそうです。

低照度時の超広角~ズーム性能を比較
今回はワンランク上の価格帯となりカメラに定評があるPixel 10a、一世代前の機種となるPhone (3a)、望遠比較としてPixel 9 Proと比較してみていきたいと思います。
ズーム倍率は基本的にPhone (4a) に合わせた、2倍、3.5倍、7倍に加え、Pixel 9 Proの望遠レンズに合わせて5倍、10倍で確認していきたいと思います。
超広角




正直、超広角での撮影はどれも実用的なレベルではないと言えそうです。
等倍




等倍での撮影はどの機種も実用的なレベルだと感じます。
ただ、処理の違いとなりますが、Pixelシリーズは写真中央部のuvanceの文字が色飛びしてしまっています。Phone aシリーズは4aも3aもしっかりと色が残っています。
個人的にはPhone (4a) = Phone (3a) > Pixel 9 Pro = Pixel 10aといった結果と判断しています。
2倍ズーム




2倍ズーム時はPhone (4a) は実用レベルとは言い難い印象です。かなり荒い印象の画像になってしまっています。
Phone (3a) の2倍ズームは写真を撮り忘れました…
3.5倍ズーム




3.5倍望遠レンズを搭載しているPhone (4a) の解像感はかなり良い感じですね。
Pixel 9 Proは5倍望遠レンズを搭載しており、3~4.9倍までは解像感が甘くなりがちな絵になりがちですが夜景モードでも同様の印象でした。とは言え実用できるレベルかなとは思いますが。
2倍望遠レンズを搭載しているPhone (3a) もそこそこ良い印象です。絵としては結構ノイズがありますが、それでもPixel 9 Proよりも良いと感じます(どんぐりの背比べレベルですが)。
ここは流石に3.5倍望遠レンズを搭載しているPhone (4a) が一番優秀と言える結果でした。
5倍ズーム




5倍望遠レンズを搭載しているPixel 9 Proが流石の解像感で圧倒的にトップです。
ただ、3.5倍望遠レンズ搭載のPhone (4a) もそこそこ頑張っている印象で実用性のある絵になっていると思います。
7倍ズーム




7倍ズーム時はPixel 9 Proが圧倒的です。
Phone (4a) はデジタルズームではなく光学相当ズームとなりますが、 少しスムース処理が掛かったような滑らかすぎる絵になってしまっています。ちなみに7倍ズーム時には夜景モード(夜間)でも通常モードと同じ撮影となります。
結果としては、Phone (4a) は7倍ズームぐらいが限度かなという印象。状況によっては7倍ズームでも厳しいと感じる時があったので、低照度でのズーム5倍までぐらいだと思っておいた方がよいでしょう。

Phone (4a) のカメラまとめ
簡単にまとめておくと、
- 3.5倍望遠レンズ搭載で、ミドルレンジの中では望遠画質が圧倒的に良い
- 7倍ズームも実用的だと感じる場面が多かった
- 色味や彩度はやや高め。Phone (3a)から傾向は変わらず
- 2倍ズーム時は他のスマホと比べて画質低下が見受けられる
- 広角レンズと望遠レンズの切り替わりで全体の色味が変化する
- ゴーストやフレアが出やすい印象(今のところ…意見が変わるかもしれません)
Phone (4a) を購入する大きな要素に「3.5倍望遠レンズ搭載」という理由は理にかなっており、望遠のために購入するのはおすすめです。
ミドルレンジで3.5倍望遠レンズを搭載した機種はなく、圧倒的に望遠撮影は強み・メリットとなります。Notohing Phone (3a)やXiaomi REDMI Note 15 Pro 5Gが光学4倍相当ズームで今までズーム性能が強いという印象でしたが、所詮4倍ズームまでで、ハイエンドなどのズームと比べるとズーム性能は圧倒的に弱い立ち位置でした。
Phone (4a) が3.5倍望遠レンズを搭載したことにより、ハイエンドまでの画質とはいかないまでも、それに迫るぐらい望遠撮影が実用的になり、これはPhone (4a) の最大の武器と言えるでしょう。
正直、3.5倍望遠以上の画質は思った以上に良くて驚いたというか。望遠を望むならハイエンド機種という概念が覆ったといっても過言ではないでしょう。
昨今は、ミドルハイレンジでも望遠レンズ搭載機種が出てきているので、望遠撮影に対する体験価値がハイエンドだけではなくなってきているのは事実ですが、重要なのは「安価なミドルレンジでも望遠撮影が実用的」ということです。
約6万円の機種で望遠撮影が実用的になったことで「望遠撮影をよく使うけどハイエンド並のスペックは全く必要ないんだよね…」「望遠撮影のためだけにハイエンド機種買ってた…」なんて方には朗報すぎるのではないかなと思います。
ただ、現状でズームが2倍時(3.5倍ズーム未満)の時に画質低下が見受けられるのが、かなりの残念ポイントといえ、このレンジで撮影するのが多い方は様子見の方がよいと思います。
以上、Phone (4a) のカメラに関してでした。

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